会計ソフトを選びたいんだけど、弥生やfreee、マネークラウドっていっぱいあるよね。
そもそも「クラウド型」と「インストール型」どちらを選べばいいのかもわからない・・・。
この記事ではこんなお悩みを解決します。
弥生会計などの会計ソフトを選ぶ前に、まずは、自分が「クラウド型」の会計ソフトがいいのか、「インストール型」の会計ソフトがいいのか、見極める必要があります。
この記事では、クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトのどちらを選べばいいか解説していきます。
先に結論!
クラウド型がおすすめな人
- 経理に慣れていない人
- 個人事業主
- 小規模法人
- 経理処理に慣れている人
- 中規模法人
- 大規模法人
ただ、好みやPC環境があるので、自分にあった会計ソフトを選ぶのが一番です。
今回「おすすめな人」にあげた根拠や、皆さんが会計ソフト選びに迷わないよう、表を使った比較、そして、それぞれのメリット・デメリットを詳しくお話ししますね。
- クラウド型・インストール型の会計ソフトの違い
- クラウド型会計ソフトのメリット・デメリット
- インストール型会計ソフトのメリット・デメリット
- クラウド型会計ソフトがおすすめな人
- インストール型会計ソフトがおすすめな人
この記事を書いている人 -WRITER-
- クラウド型会計ソフトとインストール型ソフトの比較
- クラウド型会計ソフトのメリット・デメリット
- インストール型会計ソフトのメリット・デメリット
- まとめ:クラウド型・インストール型は表裏一体|会計ソフトはそれぞれの特質を見極めて選ぼう
クラウド型会計ソフトとインストール型ソフトの比較
多くの種類がある会計ソフトですが、大きく分けると、「クラウド型会計ソフト」と「インストール型会計ソフト」の2種類に分類されます。
(まずは、この大きく分けられる2種類の会計ソフトのうち、どちらを使用するか決めてから、弥生会計や勘定奉行、freeeやマネーフォワードなどの具体的な会計ソフトを決めるのが一番です。)
クラウド型会計ソフトとは、インタネット上で会計処理を行うソフトのことです。
もちろん、会計データもインタネット上に蓄積されます。
一方で、インストール型会計ソフトとは、CD-ROMやWeb上で提供されているソフトをPCにダウンロードして会計処理を行うソフトのことです。
もちろん、会計データも自身のPC上(設定によりオンライン上のサーバー)に蓄積されます。
「クラウド型」と「インストール型」会計ソフトを詳しく比較した表が下記になります。
表が途切れていたらスクロールして下くださいね。
クラウド型会計ソフト | インストール型会計ソフト | |
---|---|---|
インストール | 不要 | 必要 (CD-ROMやダウンロード) |
ネット環境 | 必要 | 不要 |
対応OS | Windoows・Mac両方に対応 | ソフトにより異なる |
デバイス | パソコン・スマホ・タブレット端末 | パソコンのみ |
費用 | ソフトの利用料金 | ソフトの購入代金 |
支払い | 年額 or 月額 | 購入時1回のみ |
バージョンアップ | 自動(無料) | 手動(有料) |
構成・操作性 | シンプル | 複雑 |
データの自動取得 | あり | なしのものが多い |
データの保管先 | クラウド | ローカルのディスク内 |
この表を見て頂くとわかるように、手軽にどこでも使えるクラウド型と比べ、インストール型は決まったPCでしか操作できません。
また、クラウド型会計ソフトはバッジョンアップなどは必要ありませんが、インストール型会計ソフトはバージョンアップの度に煩わしい設定が必要になります。
クラウド型会計ソフトの方が性能がいいってことですか?
クラウド型会計ソフトの方が使い勝手がいいですが、実はインストール型会計ソフトの方が仕訳がしやすいんです。
経理ができる人にとっては、クラウド型会計ソフトは少々「使い勝手が悪い」と感じることがあると思います。
次章では、この表を元に、クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
クラウド型会計ソフトのメリット・デメリット
クラウド型会計ソフトの特徴は次のとおりでした。
クラウド型会計ソフト | |
---|---|
インストール | 不要 |
ネット環境 | 必要 |
対応OS | Windoows・Mac両方に対応 |
デバイス | パソコン・スマホ・タブレット端末 |
費用 | ソフトの利用料金 |
支払い | 年額 or 月額 |
バージョンアップ | 自動(無料) |
構成・操作性 | シンプル |
データの自動取得 | あり |
データの保管先 | クラウド |
クラウド型会計ソフトのメリット
- インストール不要で、ネット環境があればどこでも操作できる
- PCが壊れてもデータはなくならない
- バージョンアップが不要で、PC設定に慣れていなくても手軽に使える
- IDとパスワードさえあれば、複数人で共有が可能
- 経理初心者でも仕訳しやすい(操作がわかりやすい)
- 通帳やクレジットカードデータ、支払いデータなどを自動取得し、自動仕分けしてくれる
- 領収書の写真撮影でデータを入力してくれるものもある
クラウド型会計ソフトのデメリット
- セキュリティーに不安もある
- 長い間使うと、インストール型の初期費用を超える可能性がある
- ネット環境に左右される
- 税理士事務所で対応してくれない場合がある
クラウド型会計ソフトの総評・おすすめの人
クラウド型会計ソフトは、月額(年額)制で、インストール型には必要な初期費用や初期設定も必要ありません。
ただし、長期間使用すると、インストール型の初期費用を超える可能性もあります。
一方で、インストール型の会計ソフトでは、ソフトの更新があると別途更新料必要になるので、それを加味すると、長期間使用してもインストール型よりも安いかもしれません。
クラウド型会計ソフトの一番のメリットは、通帳やクレジットカードデータを自動取得し、仕訳をしてくれるところです。
これにより会計データの入力作業はグッと減ります。
また初心者でもわかりやすい入力画面なので、経理がわからない人にも簡単に操作できます。
一方で、経理経験者には、入力しにくい画面という一面もあります。
私もプライベートではクラウド型会計ソフトを使っていますが、ちょっと使いづらいと感じています。
このような理由で、クラウド型会計ソフトがおすすめな人は、経理に慣れていない人や、会計の仕訳が少ない個人事業主や小規模法人になります。
- freee
<< 会計ソフトfreee公式HPへはこちらから
👉『freeeの特徴・料金・口コミ』で詳しく説明しています。 - マネーフォワードクラウド
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👉『マネーフォワードクラウドの特徴・料金・口コミ』で詳しく説明しています。 - 弥生会計
【法人用】
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👉『弥生会計オンラインの特徴・料金・口コミ』で詳しく説明しています。
【個人用】
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インストール型会計ソフトのメリット・デメリット
インストール型会計ソフトの特徴は次のとおりでした。
インストール型会計ソフト | |
---|---|
インストール | 必要 (CD-ROMやダウンロード) |
ネット環境 | 不要 |
対応OS | ソフトにより異なる |
デバイス | パソコンのみ |
費用 | ソフトの購入代金 |
支払い | 購入時1回のみ |
バージョンアップ | 手動(有料) |
構成・操作性 | 複雑 |
データの自動取得 | なしのものが多い |
データの保管先 | ローカルのディスク内 |
インストール型会計ソフトのメリット
- ネット環境に左右されない
- 複雑な処理や入力が可能
- ほとんどの場合、税理士事務所で対応してくれる
インストール型会計ソフトのデメリット
- インストールが必要で手間がかかる
- PCが壊れるとデータがなくなる恐れがある
- バージョンアップが必要で、PC設定に慣れていないと面倒
- インストールしたPCでしか使用できない
- 通帳やクレジットカードデータ、支払いデータなどを自動取得しない(一部するソフトもあり)
インストール型会計ソフトの総評・おすすめの人
インストール型会計ソフトは、初期費用を払えば、毎年の法改正などに対応したソフトの更新料を払う以外、費用は発生しません。
なので、長期間使用する場合は、クラウド型会計ソフトよりもラーニングコストを抑えられる可能性があります。
ただし、インストール型会計ソフトは、初期導入時やソフト更新時には、設定作業があります。
インストール型会計ソフトの一番のメリットは、複雑な会計処理でも入力しやすいことがあげられます。
よって、初心者ではわかりにくい入力画面ですが、経理経験者にとっては入力しやすいソフトになっています。
私は税理士事務所ではインストール型会計ソフトを多数使っていますが、入力作業はクラウド型会計ソフトと比べてストレスがありません。
このような理由で、インストール型がおすすめな人は、経理に慣れている人や、会計の仕訳が多い中規模法人や大規模法人になります。
まとめ:クラウド型・インストール型は表裏一体|会計ソフトはそれぞれの特質を見極めて選ぼう
クラウド型・インストール型の会計ソフトの特徴は以下のとおりです。
クラウド型会計ソフト | インストール型会計ソフト | |
---|---|---|
インストール | 不要 | 必要 (CD-ROMやダウンロード) |
ネット環境 | 必要 | 不要 |
対応OS | Windoows・Mac両方に対応 | ソフトにより異なる |
デバイス | パソコン・スマホ・タブレット端末 | パソコンのみ |
費用 | ソフトの利用料金 | ソフトの購入代金 |
支払い | 年額 or 月額 | 購入時1回のみ |
バージョンアップ | 自動(無料) | 手動(有料) |
構成・操作性 | シンプル | 複雑 |
データの自動取得 | あり | なしのものが多い |
データの保管先 | クラウド | ローカルのディスク内 |
クラウド型会計ソフト・インストール型会計ソフトそれぞれの特徴があります。
会計ソフトを選ぶ前に、まずは、自分が「クラウド型」の会計ソフトがいいのか、「インストール型」の会計ソフトがいいのか、見極める必要があります。
クラウド型がおすすめな人
- 経理に慣れていない人
- 個人事業主
- 小規模法人
- 経理処理に慣れている人
- 中規模法人
- 大規模法人
クラウド型の会計ソフトには、無料で使える期間があります。
まずはそちらを試してみてから、クラウド型会計ソフトかインストール型会計ソフトのとちらにするか選ぶのがおすすめです。
- 経理未経験者: 会計ソフトfreee(フリー)
- 経理経験者:マネーフォワードクラウド
- ベテラン経理経験者:
弥生会計 オンライン (法人用)
やよいの青色/白色申告オンライン(個人用)
売上金額が大きくなったら、税務調査などの対象になりやすいので、最低でも確定申告だけは税理士さんに依頼した方がいいでしょう。
税務調査については、「【税務調査】どこまで調べる?|基準や時期などわかりやすく解説! 」で記事にしています。
また、税理士さんについては、下記記事で詳しく説明しています。
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