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共済保険はデメリットだらけ?|生命保険との違いも解説

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共済保険はデメリットだらけ?|種類や生命保険との違いも解説

共済保険と生命保険の違いがわかりません・・・。
共済保険と生命保険、どちらに入るべきですか?

この記事ではこんなお悩みを解決します。

先に結論!

共済保険と生命保険のメリット・デメリットは表裏一体。
今に重点をおくか、将来に重点をおくかで選択の違いがあり。
バランスよく選択するのがおすすめ!

 

年末調整や確定申告のお仕事をすると、生命保険料控除を申告する証明書が、「共済保険だけ」とか「生命保険だけ」というのが非常に多いです。

特に若い方で、「共済保険だけ」の方を見かけますが、あまり得策ではないなと思う事もしばしば。

そういう方は恐らく、「共済保険=保険料が安くてラッキー」という思いで加入している恐れがあります。

そこでこの記事では、後悔のない保険選びができるよう、共済保険と生命保険の違いとそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。

【本記事の内容】
  • 共済保険と生命保険の比較・メリット・デメリット
  • 共済保険がおすすめな人
  • 生命保険がおすすめな人

この記事を書いている人 -WRITER-

りん:FP(元税理士事務所勤務)

税金や社会保険などのわかりづらい内容を、できるだけわかりやすく説明しています。その他、アラフォーからチャレンジしているブログ運営や、ペットについても発信しています。

詳しいプロフィールはこちらから

 

 

【まずは違いを確認!】共済保険と生命保険の特徴

共済保険と生命保険の違い|特徴とメリット・デメリット

共済保険と生命保険は、「保険」という意味では同じですが、実は、監督している省庁や法律、運営団体など、全く違います。

その違いにより、保険料や保障内容も違ってきます。

後で、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、ここではまず、共済保険と生命保険の違いを確認してみたいと思います。

  理念 運営団体 根拠法 監督官庁 保険加入条件 セーフティーネット 商品数 保険料(掛金) 保険料算定基準 掛金のタイプ 受取れる保険金額
 共済保険  相互扶助 各組合(非営利団体) 消費生活協同組合法、農業協同組合法など 厚生労働省や農林水産省 組合員のみ なし 少ない (一般的に)安い 年齢や性別にかかわらず一定 掛け捨てのみ 少ない
 生命保険  相互扶助 保険会社(営利団体) 保険業法 金融庁 誰でもOK あり 多い (一般的に)高い 年齢や性別による 貯蓄型もあり 多い(契約による)

まずは、この表をざっと確認してみて下さい。

ほとんどの項目で全然違いますね。

そうなんです。「相互扶助」の理念以外、すべて違います。
つまり、これらの違いを踏まえて保険を選択する必要があるということです。

それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

生命保険の特徴

まずは、皆さん馴染みのある「生命保険」から見ていきましょう。

生命保険は、第一生命やアフラックのように保険会社が運営しています。これらの運営会社は「営利団体」です。

生命保険会社は保険業法を根拠に営業しており、監督官庁は「金融庁」になります。

保険加入条件は誰でもOKですが、病気や職業でリスクが高い方は、基本、加入することはできません。(最近では一部加入できる商品もありますが、その分、保険料は高くなります。)

また、生命保険会社が万が一、破たんした場合でも「保険契約者保護機構」により、今までの保険契約を他の保険会社に移行し維持できるセーフティーネットがあります。(ただし、保険金額の全額が保障される訳ではありません。)

保険商品については、生命保険各社いろいろなニーズに対応できるよう、数多くありますので、「自分にピッタリの保険が見つかる」というメリットもありますが、一方で、「ありすぎて何を選んだらいいかわからない」というデメリットもあります。

保険料は共済保険と比べると高くなります。

ですが、年齢や性別による基準によって算定されているので、「相応の負担分」で保険をかけることができます。(共済保険は保険料がみんな同じなので、死亡や病気リスクの少ない若い方の負担は大きくなります。)

生命保険の受取保険金額は(契約によりますが)掛金が大きい分、共済保険に比べて多くなります。

共済保険の特徴

共済保険はあまり馴染みがないと思いますので、ここでは「生命保険」と比較しながら見ていきましょう。

共済保険は、組合によりいくつか種類があります。

皆さんがよく聞く主なところは、「都道府県民共済」(都民共済や県民共済、府民共済など)・「全労災」・「JA共済」・「COOP共済」と言ったことろでしょうか。

これらは、各組合が運営しています。運営団体は営利団体」です。

共済は地域や特定の職業の人達がお互いに助け合う制度なので「非営利団体」になります。

共済保険は、消費生活協同組合法や農業協同組合法(共済によって違う)を根拠に運営しており、監督官庁は「厚生労働省」になります。

保険加入条件は組合員のみとなり、生命保険とは違いますが、1,000円程度の出資金を払えば組合員になれることを考えると、生命保険同様、間口は広いとも言えます。

生命保険との大きな違いは、加入時に持病や既往症などがある方です。

多くの生命保険では、加入時に持病や既往症がある方は加入できませんが、共済は一定の告知義務があるものの、「加入できない」ということは少なくなります。

ただ、共済保険のデメリットとして、生命保険のようなセーフティーネットはなく、万が一、組合がなくなれば、保険契約も終わってしまいます。

生命保険と比べると保険商品はかなり少ないというデメリットがありますが、一方で「選択肢が少ないので選びやすい」というメリットもあります。

保険料は生命保険と比べると安いのが特徴です。

ですが、みんな同じ保険料なので、死亡や病気リスクの少ない若い方の負担は大きく感じるかもしれません。

共済保険の受取金額は(契約によりますが)掛金が少ない分、生命保険に比べて少なくなります

 

生命保険と共済保険のメリット・デメリット

生命保険と共済保険のメリット・デメリット

先にも少し触れましたが、ここでは生命保険のメリット・デメリットを列挙していきたいと思います。

生命保険のメリット・デメリット

メリット

メリット
  • 保障内容が充実
  • 保障内容をカスタマイズできる
  • 受取保険金が多い(契約による)
  • 掛け捨てと貯蓄型を選択できる
  • セーフティーネットがある
  • 契約により一生涯保障してもらえる

生命保険は保障内容が充実しており、細かいところまで自ら選択することができます。

また、生命保険金の受取保険金は、共済保険の受取金額よりも高く設定することができます。

さらには、掛け捨てや貯蓄型を選ぶこともできますし、ちょっとリスクが増えますが、その分リターンの多い変動型を選択するなど、選択肢が多いのが特徴です。

そして、何よりも、生命保険会社破たん時にはセーフティーネットがあり、保険が「0」になるリスクがないのが安心です。

また、保険期間を「終身」にしていれば一生涯保障され安心です。

デメリット

デメリット
  • 商品内容が複雑
  • 保険料が割高
  • 保険料が年齢や性別により異なる

生命保険は自分でカスタムできるメリットが多いので、その分、選択が複雑になります。

また営利団体なので、保険を売る為に広告費や人件費をかけるため、その分、保険料が割高になります。

また、年齢や性別、病気の既往歴により、リスクを勘案し保険料を決めるため、30代40代50代とどんどん保険料が上がっていきます。

ただ、固定型の保険料の商品を若いうちに入っていれば、いくら年をとっても負担が増えません。

安いからと言って共済保険を入っているより、若い時から生命保険に入っていた方が、トータル的には保険料が安くなるかもしれませんね。

生命保険がオススメな人

生命保険がオススメな人は下記のような人です。

  • 細かい所まで保障を選びたい人
  • 手厚い保障を受けたい人
  • 死ぬまで保障を受けたい人
  • 自分が死んだら家族の生活がままらない人

共済保険のメリット・デメリット

次に共済保険のメリット・デメリットを列挙していきたいと思います

メリット

メリット
  • 保険内容がシンプル
  • 掛金が割安
  • 掛金が一律
  • 割戻金が組合員に還付されることもある

共済保険は、商品があまりなく簡素化されているので、とてもわかりやすく馴染みやすいです。

共済保険は非営利団体なので、掛金が割安で、しかも、歳を重ねてもずーと保険料はかわりません。

決算時には還付割戻金があることもあるのでうれしいですね。

デメリット

デメリット
  • 保障内容が少ない
  • 保障内容のカスタマイズがしづらい
  • 掛け捨て
  • セーフティーネットがない
  • 受け取れる保険金額が少ない

一方で、共済保険にもデメリットがあります。

保障内容が少なく、またカスタマイズもあまりできないので、本当に必要な保険に入れない場合や、逆に、いらない保障にも掛金を払う必要性があります。

また、掛け捨てなので、貯蓄性はありません。

さらにもらえる保険金額も、生命保険に比べて少なく、契約者の死後、家族が保険金である一定期間の生活を保つのも難しいと言えます。

最大のリスクは、万が一共済保険が破たん、もしくは解散した時は、保険契約が引き継がれないことです。

共済保険がオススメな人

共済保険がオススメな人は下記のような人です。

  • 掛金(保険料)を少しでも安くしたい人
  • 最低限の保障でいい人
  • 自分が死んでも家族が余裕を持って暮らせる人
  • 生命保険には入れない職業の方や持病があり生命保険に入りにくい人
  • 他の保険の不足分を安くカバーしたい人

独身の方や主婦の方におすすめですね。

 

生命保険と共済保険のメリット・デメリットから見る「かしこい」保険の入り方

生命保険と共済保険のメリット・デメリットから見る「かしこい」保険の入り方

今まで見てきたとおり、生命保険と共済保険のメリット・デメリットは相反しています。

なので、自分のライフスタイルに合わせて選択する必要があります。

特に「共済保険だけしか入っていない方」は要注意です。

共済保険だけで大丈夫な方は以下のとおりです。

  • 十分な貯蓄があり85歳以上になっても生活に余裕が持てる確証のある方
  • 終身保険が必要ない方
  • 死亡保険金の金額が少なくても大丈夫な方

共済保険は受け取れる保険金額が少ないため、将来に不安がある方はおすすめしません。

よく、子育て世代の方が、安い掛金の共済保険に入っているのを見かけます。

確かに共済保険であれば掛金が割安なので、家計に優しいですが、では実際に稼いでくれている方がお亡くなりになった場合、残された家族は、その少ない保険金だけで暮らせるでしょうか?

自分のいなくなった後の教育費などを考えると、共済保険だけでは補えません。

また、共済保険の保障は(契約にもよりますが)最長85歳です。

それ以上の長生きをされる方は、保障がありませんので注意が必要です。(今では終身のものもありますが、それでももらえる保険金額は生命保険に比べて少ない金額になります。)

保障される年齢まで安い共済保険に加入して、保障されない年齢になったら生命保険にすればいいんじゃないですか?

共済保険で保障されない年齢になれば持病の1つや2つあることがほとんどなので、生命保険に加入できるか不透明です。
また、例え、加入できたとしても保険料が割高になり、トータルすれば若いころから生命保険に入っていた方がよかったことになりかねません。

生命保険か共済保険かを考えるときは、掛金だけでなく、今だけの保障でいいのか、将来にわたって保障してもらいたいのかを考慮にいれると後悔しなくてすみます。

保険商品はわからないことばかりで難しいですね。

保険については、保険のプロであり、公正な立場でアドバイスしてくれるFPに相談するのが一番です。

生命保険会社の営業マンに相談すれば、自社の商品しか進めてくれませんので、色々な生命保険会社の商品を取り扱っている相談窓口がおすすめです。

ここでは無料で相談にのってくれるおすすめの保険相談窓口をピックアップしました。

 
保険見直し本舗
くわしく見る
保険見直しラボ
くわしく見る
 保険マンモス 
くわしく見る
保険のトータル
プロフェッショナル
くわしく見る
 保険ガーデン  
くわしく見る
みんなの生命保険
アドバイザー
くわしく見る
店舗相談
訪問サービス
オンライン相談 ○(電話相談も可)
生命保険 ○(24社) ○(21社) ○(店舗による) 派遣される
FPによる
派遣される
FPによる
派遣される
FPによる
損害保険(火災保険) ○(13社)
※ペット保険2社含む
○(11社) 派遣される
FPによる
派遣される
FPによる
派遣される
FPによる
公式HP 保険見直しラボ 保険ショップマンモス

 

こちらからすぐに相談を申し込めるので、気になった保険窓口相談があったら申し込んでみて下さいね。

保険の窓口についてはこちらの記事に詳しく記載しています。

 

まとめ:掛金の安さ重視なら「共済保険」|保障の充実重視なら「生命保険」

まとめ:掛金の安さ重視なら「共済保険」|保障の充実重視なら「生命保険」

人それぞれ生き方が違うようにライフプランもそれぞれ違います。

ライフプランが違えば、「保険」の役割りも当然違ってきます。

保障がそんなに必要がない人がやみくもに保険に入る必要はありませんが、逆に保障が必要なのにその保障に見合う保険に入っていない方も見受けられます。

保険で「得」をするときは、不幸に見舞われた時のみです。

保険加入について考えるときは、あなたがその不幸に見舞われた時に、「保障」を必要とするのか、しないのか、さらには「保障が必要」なら、「どの位必要なのか」を考え逆算して下さい。

「保障が必要」な方は、メインは生命保険が一番だと思います。

ただ、お子さんがいて、保険料が高い生命保険にお金をかけられないというのであれば、保険料の安い共済保険に分散するのも手です。

ただし、共済保険はあくまで「分散」です。

例えば、メインは生命保険にし、子供が成人するまで共済保険で保障を手厚くする感じです。

よく見かける、「生命保険だけ」とか「共済保険だけ」とするより、バランスよく、必要な保障を必要な分だけ準備しておくことが重要です。

もしものとき、精神的にも金銭的にも救われるのに必要な保障を、是非、手に入れて下さい。

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