最近では、離婚率が増えています。
離婚や再婚後、通常、すぐには問題になりませんが、年を重ねてくるにつれて、どうしても出てくるのが、相続問題…。
この記事では、
- 「自分が死んだ時、自分の子と、配偶者の連れ子の財産分けはどうなるの?」
- 「再婚相手に連れ子がいるんだけど、その連れ子にも自分の財産が行くの?」
などのお悩みを解決します。
うちは、兄弟仲がいいから大丈夫だね💛
そもそも、財産も土地建物くらいしかないんじゃない?
その土地建物は、分けられないから、私にくれる?
え…。
このように、財産が少ない場合でも、兄弟仲が良くても、いざ、相続となると揉める事が、非常に多いです。
ましてや、異母(夫)兄弟ともなると深刻な問題になる場合も・・・。
本記事では、再婚相手の連れ子への相続についてわかりやすく解説しています。
- 「子」の相続の大原則
- 遺産がもらえない「子」にも相続させる方法
- 遺産がもらえない「子」にも相続させる問題点
この記事を書いている人 -WRITER-
りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容を、できるだけわかりやすく説明しています。その他、アラフォーからチャレンジしているブログ運営や、ペットについても発信しています。
法律や税金の話は、1つ間違えれば、大損害をこうむりかねない、大変な話です。
そこで、この記事では、大まかな概要の理解を深める事を第一目標として、なるべく身近な言葉で、お話ししたいと思います。
この記事を読むことによって、これから起こりうる問題やその解決法の一端をご理解けると思います。
問題意識がはっきりしたら、是非、専門家(弁護士や税理士)と、相談することをおすすめします。
早め、早めの対策が、皆さまにとっても、よい結果につながります。
再婚相手の連れ子にも相続権はあるの?
子への相続の大原則は、「血縁関係があるかないか」これにつきます。
血縁関係があれば、相続が発生する。
よって、再婚相手の連れ子には相続権は発生しません。
遺産がもらえない「連れ子」にも相続させる方法と問題点
相続権は、「血縁関係」があるかないかによって決まってしまいます。
一番辛いのは、再婚し長年仲良く過ごしてきても、手続きをしていなかったばかりに、一方の子供は相続が発生し、もう一方の子供(再婚相手の連れ子)は相続が発生しないという、状況です。
仲良く暮らしていたのに、法律って残酷だよね。
もちろん、話し合いにより、「相続権がない子にも財産分与する」と決まれば、相続権のない子も相続できます。
ただ、よっぽどの事がない限り、大体は揉めます。
そこで、親族が揉めないように対策を打つ必要があります。
ここでは、主な対策をご紹介します。
相続対策①養子縁組をする
方法
血縁関係のない「子」と養子縁組をする事で、相続権を獲得できます。
法定相続分は、血縁関係がある「子」と同じになります。
問題点
一度、養子縁組をすると、養子縁組の解除がなかなかできません。
良好な関係を保てていた関係が、悪化した場合、養子縁組を後悔することになってしまうかもしれません…。
相続対策②遺言に残す
方法
遺言に、血縁関係のない「子」にも遺産を渡すと明記しておけば、相続させることができます。
お嫁さんやお婿さんへ相続させる方法と同じです。
問題点
ただ、これにも問題があります。
まず、有効な遺言書でなければ、効力がありません。
また、分割方法によっては、「遺産分割協議」に出席しなければならなくなります。
通常、「遺産分割協議」は、権利争いなので、精神的にもかなり辛いものがあります。
家族が揉めない為にも、弁護士さんや税理士さんに相談の上、早めの対策をおすすめします。
そして、税金も以下の分、相続対策①よりも高くなります。
- 基礎控除や生命保険等の非課税枠がない
- 相続税が2割加算される
相続対策③保険金受取人にする
方法
連れ子を生命保険金受取人にする方法があります。
保険金受取人が受け取った保険金は、受取人固有の財産になるので、相続できない方でも受け取ることができます。
つまり、相続財産ではないので、相続争いの的にはなりません。
もう1つのメリットとして、万が一、保険契約後断絶があった場合は、いつでも保険を解約するか、受取人の名義を変えることができます。
【関連記事】【相続対策で有効な生命保険】一時払い終身保険のメリット・デメリット
問題点
問題点はあまりありませんが、どのような保険に入る必要があるか、またお得に加入することができるか検討する必要はあります。
保険の相談ができる場所は多くありますが、保険のスペシャリストのFPが無料で相談にのってくれる無料保険相談窓口がおすすめです。
【関連記事】保険見直しや新規加入の相談はどこでする?|メリット・デメリットも解説!
中でも、マネードクターは高度な専門性の高いFPが所属しているのでおすすめです。
<公式>マネードクター
その他では、
がいいでしょう。
相談相手はできる限り自分と同じ境遇、または話しやすい人がいいですよね。
そんなこだわりがある方は、性別や年代まで選べる保険チャンネルがおすすめです。
まとめ:泥沼の遺産相続にならないよう、専門家にきちんと相談しよう!
- 法定相続人は、配偶者と血縁関係がある人のみ
- 相続権がない「子」(連れ子)に相続させる方法は、養子縁組をするか遺言を残す(両方ならなお可)
- それぞれにも問題点がある事を認識する
人間の感情は非常に複雑です。
特に遺産相続となると、お金ばかりではなく、日ごろの感情もむき出しになります。どんなに仲の良い家族にも起こりうることです。
仲が良い家族であれば、あるほど、その良好な関係を維持するためにも、早め早めに専門家にご相談する事をおすすめします。
そして、今まさに、そういった問題に直面されている方、もしくは、税金などでお悩みの方は、何人かの税理士さんに会って、ご相談される事をおすすめします。
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