こんにちは!
2匹のねこ🐈の飼い主です。
この前、「驚愕!【株売却益・配当金】申告方法によって知らずに損してるかも! 」って、記事、読んだけど、税金高いよね~。
そうそう、所得税と住民税、合わせて、20.315%も搾取されるらしいよ。
搾取って・・・。
でもまあ、不労所得だから、高くてもしょうがないよね。
と、こんな声が聞こえてきそうですが、実は違うのです。
お金持ちになればなるほど、株取引の税金は、かなりお得な税金だと感じます。
え? 庶民と感覚が反対だね。
この記事では、そのメカニズムを解明していきたいと思います。
この記事を書いている人 -WRITER-
所得税の課税方法と税率
まずは、所得税法の課税方法と税率についてさらっと、説明したいと思います。
課税方法には以下の2つがあります。
- 超過累進課税・・・総合課税所得に使われる税率
- 分離課税・・・分離課税所得に使われる税率
超過累進課税で計算される所得(給与所得・事業所得・不動産所得)の税率
給与所得や事業所得・不動産所得(賃貸業)などの所得は、全て合算され、その総額で以下の様に税率が変わります。
これを見ると、所得が高い人ほど、税率が上がっていくのが見えます。
ひぇ~。すっごいお金持ちって、半分くらい、税金で持ってかれるんだ!
ちなみに、住民税は一律10%(市区町村によって多少違います。)なので、住民税は、お金持ち優遇とも言えますね。
分離課税所得(株売却益・配当金)で計算される所得の税率
株売却益や配当金の所得は、他の所得から分離され(「分離課税」という)、その所得のみの合計額に一律20.315%(所得税:15.315%、住民税5%)課税さます。
株取引関係の税金が金持ち優遇と言われている理由
それでは、これから、株取引関係の税金が、金持ちに優遇だと言われる根拠を説明したいと思います。
鋭い方は、もうお気づきかもしれませんが、念のため…。
もう一度、超過累進課税の資料を見てください。
赤線部分を見てください。
あれ?
10%と20%の間に線が引いてあるね。
そうなんです。
先の話に戻りますが、株取引関係の税率は、所得税15.315%ですよね。
つまりは、20%以上の税率の人は、株取引で利益を出した方が、税金が安いんです。
一般庶民と真逆だね。
そうなんです。真逆なんですよね。 これが、株主優遇と言われる理由です。
まとめ
以上、さらっとお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
ちなみに、今回、比較しているのは、「収入」ではなく、「所得」です。
「所得」とは、「収入」から費用を差し引いたものをいいます。
給与所得の計算方法は、給与-給与所得控除額になります。
「収入」と「所得」間違えやすいので、ご注意下さい。
この他、税率をかけるには、「所得」から所得控除額(社会保険料控除や医療控除、扶養控除など)を引いた金額になります。
良く見ると、会社員の平均給与位が境目だね。
そうなんだよね。
だから、株の所得が、総合課税になっちゃうと、税率、もっと上がっちゃう人出てくるかもしれないので、あながち「金持ち優遇」とは言えないのかなとも思います。