簿記2級って独学で合格できますか?
効率的な勉強方法を教えてもらいたいです。
この記事ではこんなお悩みを解決します。
最初に結論を言うと、「簿記2級合格」が
あくまでも「合格」が目的ならです。
私の「簿記2級」合格の目標は、実務ができるようになる手段でした。
手段であれば、「講座」を受講することをおすすめします。
この記事では、「簿記2級合格」が目的でも手段でも、安く受講できる講座やわかりやすいテキストをご紹介ています。
今、この記事を書いている私は、20代後半まで、ずーっと一般事務や受付をしていて、経理や簿記を【全く】知りませんでした。
でも、一般事務(特に受付の仕事)に限界を感じ、一念発起で簿記を勉強!
1年後は、簿記2級を満点合格しました。
1年って結構かかりますね。
私は、「簿記は知らない」「試験勉強のやり方はわからない」など、0からのスタートだったので時間がかかりしました。
普通の人はそんなにかからないと思います。
参考までにユーキャンで公表されていた「簿記2級合格の必要勉強時間」を記載しておきますね。
簿記経験者・・・4~6ヶ月(150~250時間)
私は時間がかかった割には、途中で簿記合格が目的になってしまった為、いざ経理職についたら、全く使い物にならずに撃沈しました(:_;)
「資格取っても使えないと意味ないよ。」と嫌味を言われ、簿記を基礎から学び直しました。
そして、後輩ができるようになると、「資格取っても使えないと意味ないよ。」と先輩と同じことを、つい後輩に思ってしまいます。(口には出しませんが・・・)
そこでこの記事では、簿記2級に受かることが目的の方だけでなく、手段と考えている方にも役に立つよう、わかりやすいテキストをご紹介します。
また、できるだけ費用をかけたくない人でも受講できる講座もご紹介していきたいと思います。
- 簿記2級受験に安くてわかりやすいおすすめの講座
- 簿記2級受験におすすめのテキスト
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簿記2級を独学で勉強するメリット・デメリット
簿記2級は独学でも受かります!
ただし、本(テキスト)のみの勉強は、簿記2級受験が目的の人にしかおすすめしません。
でもお金も節約したいし、学校に行く時間もないので、できれば独学したいんですが・・・。
この記事では、その希望にお応えする講座とテキスト、両方をご紹介しますね。
その前に簿記2級を独学で勉強するメリットとデメリットお伝えしたいと思います。
独学で勉強するメリット
- 安い費用で勉強できる
- 自分の空いた時間で勉強できる
- 自分のペースで学習をすすめられる
独学で勉強するデメリット
- 時間を管理できないと勉強が続かない
- わからないことが出てくると自分で調べるしかない
- ポイントをアドバイスしてもらえない
- 講座を受けるよりも合格までの学習時間が長くなる傾向になる
テキストのみの独学では、どうしても合格までの学習時間が長くなります。
これはテキストだと、目からの情報しか入らないためです。
どんなに優秀な人でも、誰かに教わって勉強するよりも効率的に勉強はできません。
このデメリットを、安い費用で受けられる講座で補っていこうと思います。
【関連記事】【簿記2級に受かる気がしない人へ】満点合格者が簡単必勝法を伝授!|裏ワザあり
簿記2級のおすすめの講座
ここでは、テキストや参考書で独学で勉強する人に是非、取り入れてほしい講座をご紹介していきます。
今回ご紹介する講座のポイントは、
- 受講料が安い
- スキマ時間に勉強できる
ものをピックアップしました。
今回ご紹介する講座は、テキストのなどの文字媒体では効率が悪い部分をスキマ時間に補うつもりで利用します。
オンスク

【オンスク.JP】 は、月額1,078円(税込)でどこでもいつでも学べる講座です。
- 「資格の学校」でおなじみのTACが母体なので安心!
- 50以上の講座が、月額1,078円(税抜980円)から受け放題
- 講座時間はわずか10分
- スマホで簡単、スキマ時間に学習できる
- 1人で学ぶのに役立つ情報・機能が充実
簿記だけでなく、他の講座も見放題なので、すごくお得です。
オンスクで、集中的に講座を見て、1ヶ月もしくは2ヶ月で解約してしまえば、費用は数千円ですみます。
オンスクの特徴や口コミは下記で記事にしています。
スタディング
スタディングでは、簿記2級講座が、19,778円で受講できます。
- スキマ時間で資格が取れる
- 1講座30分で集中力が途切れず学習できる
- テレビ番組を見るように学べる
- アウトプット学習に工夫がされている
- 効率的な勉強法と学習ツールがある
- 低価格で受講できる
ユーキャン

講座でがっつり受講したい方は、ユーキャンをおすすめします。
ユーキャンで勉強する方は、これからご紹介するテキストや問題集は必要ありません。
ユーキャンの教材だけで合格できます。
これだけやれば簿記2級合格間違いなし!|簿記2級のおすすめ教材
それでは、早速、テキストや問題集をご紹介しましょう。
できれば、これらには、先に紹介した、「オンスク」や「スタディング」を取り入れることをおすすめしますが、テキストや問題集だけでも受かるものを選びました。
ただ、勉強方法にコツがあるので、まずは今回ご紹介する教材の勉強方法をお話しします。
簿記2級の勉強方法
簿記2級は、商業簿記(60点)と工業簿記(40点)で構成されています。
商業簿記は出題範囲も広く、応用問題も出題されます。
工業簿記は出題範囲が狭く、基礎問題が多く出題されます。
なので、工業簿記は満点合格を目指して下さい。幸いに、工業簿記はパターン(流れ)を覚えれば比較的簡単に点数が取れます。
ぶっちゃけると、工業簿記を使う企業は大手メーカー以外ほとんどないので、このパターンをクイズに答える感じでどんどん解いていくやり方でOKです。
一方で、商業簿記は、すべての企業で採用されるものなので、意味や流れをきちんと理解して勉強をすすめましょう!
商業簿記は応用問題も出るので、基礎もきちんと丁寧に学びましょう!
ここを意識して、今からご紹介するテキストを勉強すれば、きっと合格できますので、頑張って勉強していきましょう。
学習行程①
テキストをざっと1~2回読む(学習する)
まずはテキストをざっと1回~2回読みます。
わからないところは、ざっと調べて下さい。
テキストはざっと読む。
多少理解できなくても問題なし!
「完璧主義にならない」と心がける。
最初っからすべて理解するのは不可能です。
ここで完璧主義が出てくると、時間ばかり浪費するのでやめてください。
練習問題を解いたら、「この辺に書いてあったなぁ~。」位の認識でOKです。
特に、工業簿記は意味まで理解しようとすると時間ばかりかかりますので、パターン(流れ)を理解するよう心がけましょう。
学習行程②
練習問題を何回も解く
テキストを読み終えたら、理解半分でもいいので練習問題を解いて下さい。
もし、テキストを読むのが飽きてきたら、読んだ部分の練習問題を解いてみてもOKです。
ほぼ、正解にはならないと思いますがそこはそれでOKです。(不正解が続いたからといって挫折しないで下さいね。)
間違ったところの回答と解説をじっくり読んでください。
そしてその後、該当部分のテキストをもう1回読んで学習して下さい。
学習したら、3日以内にもう一度同じ問題を解きましょう。
正解するまでこれを続けます。
正解したら、5日後⇒1週間後⇒2週間後と同じ問題を解いて下さい。
途中間違ったら、テキストに戻り、3日後に解きましょう。
記憶というのは3日後に忘れると言われます。
3日覚えていると1週間後に忘れるそうです。
この忘れる直前にまた記憶を植え付けるのが、暗記の秘訣です。
間違った練習問題は、正解するまで、3日後にもう一度解く。
正解したら、5日後⇒1週間後⇒2週間後と同じ問題を解く。
その際、必ずテキストに戻る
3日後とか覚えておくの大変ですよね?
私は問題の上に問題を解いた日と〇✖を書いていました。
こうすることで、どの問題が不得意か得意かもわかるようになり、一石二鳥です。
学習行程③
過去問を解く
テキストと問題集の学習が終わったら、過去問を解きましょう。
できれば、過去5年間分の過去試験問題を解きましょう。
よく、単元ごとに要約された過去問を見かけますが、それだけで試験に挑むのはおすすめしません。
なぜですか?
単元ごとの過去問はいわば「点」の論点です。
試験は「線」の総合力が試されます。
「点」の論点ばかり学習していると、「線」の総合力が問われる試験問題がすごく難しく感じてしまうんです。
なので、過去の試験問題集を必ず解きましょう。
勉強方法がわかった上で、早速、おすすめのテキスト・問題集・過去問をご紹介しましょう。
今回は何冊かおすすめしていますが、学習するのはテキスト・問題集・過去問それぞれ1つづつでもちろんOKです。
簿記2級におすすめのテキスト
みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商2級【商業簿記】・【工業簿記】
著 者:滝澤ななみ
- フルカラー図解が豊富
- 論点ごとに詳しく説明がしてありわかりやすい
- つまずきポイントを丁寧に解説!
この本は、かなり人気の高い本です。
私はFP試験もこのシリーズで勉強し、見事1発合格しました。
はっきり言って、この教科書にあることだけ勉強すれば合格できます。
逆に言うと、この教科書で学ばなかった問題は、「捨て問題」なので、本試験で時間をかけて回答するのはやめましょう!
「捨て問題」はみんなが解けません。
なので解けなくても合格できますので安心して下さいね。
スッキリわかる 日商簿記2級【商業簿記】・【工業簿記】
著 者:滝澤ななみ
- 問題演習も収録されている
- 「解き方」講義動画もあり
- 人気のネコキャラがわかりやすく解説してくれる
- 新試験ネット試験を体感できる模擬試験プログラム付
この本にはDVD付きのものもあります。
この本は、テキストと問題集が1つになっています。
この本で勉強する方は、問題集は購入する必要はありません。
ただ、正直に言うと、間違えた問題の復習でテキストを見たいときには、テキストと問題集が分かれていた方がいいなと感じました。
簿記2級におすすめの問題集
問題集は、テキストと同シリーズのものを解くことをおすすめします。
なぜなら、テキストに沿った問題が出されているので、テキストのどの部分の問題なのかがわかりやすく、頭が整理されるからです。
みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商2級【商業簿記】・【工業簿記】
スッキリわかる 日商簿記2級【商業簿記】・【工業簿記】
これはテキストと問題集が一緒になったものなので、ここでは割愛します。
簿記2級におすすめの過去問
過去問は出題形式(パターン)を覚えることを意識して解きましょう。
回答用紙はコピーし、最低でも2回は解いて下さい。
過去問を解く際のポイントは、以下のとおりです。
- 問題形式(パターン)の把握と対策
- 苦手項目の洗い出し
- 出題傾向の研究
簿記試験は、出題パターンが決まっています。
そこで、自分はどこから解くのが一番早いか、または気分が乗るか、過去問を解いて、自分の必勝パターンを身に付けてください。
必ず最初っから解く必要はありません。得意な分野から解いて、モチベーションをあげて試験を受けてください。
最初っから不得意分野を解くと、「難しい」と気分が凹むだけでなく、時間ばかりかかって、解く時間がなくなり本来なら間違えないような問題でもミスが生じます。
また、過去問で、苦手分野を洗い出して下さい。
ここで、苦手分野がどうしても外してはダメなものであれば、何度も何度も繰り返し学習して下さい。
外してもいい問題であれば、復習しなくてもOKです。
外してもいい問題は余裕がある時だけ復習すればいいですよ。
間違えていい問題かどうかはどうやってわかりますか?
テキストや問題集、過去問で、「基礎」とか「重要」と言われているかどうかで判断してOKです。
もちろん、時間に余裕があれば、すべて復習して下さいね。
それでは、おすすめの過去問をご紹介します。
合格するための過去問題集 日商簿記2級(よくわかる簿記シリーズ)
- 全12回分掲載
- 出題意図が示されているので、回答
- 問題別の攻略ポイントの記載あり
- TAC講師陣による解説あり
このシリーズはわかりやすい説明に定評があるのでおすすめです。
スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集
- 直前期に時間が取れない人向けの予想問題集(過去問ではありません)
- シンプルにわかりやすい解説
- 問題も解答用紙も取り外し可能なので使いやすい
これは過去問ではなく、予想問題です。
個人的には、簿記試験が手段の方は、 予想問題で試験の当たりをつけるよりも、基礎をキチンと固めることをおすすめします。
基礎さえきちんとしていれば、どんな問題がでても受かります。
まとめ:簿記2級は独学でも合格できる!
簿記2級は、独学でも合格できます。
ただ、合格が「目的」なのか、「手段」なのかは意識しましょう。
簿記2級合格が「手段」の方、もしくは「目的」であっても効率よく勉強をすすめたいのであれば、講座受講を併用することをおすすめします。
安く受講できる講座は以下のとおりでした。
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こういった講座を受講すると、テキストでは流れて行ってしまう知識が頭に残ります。
そうすることで、合格への道が近づくだけでなく、実践で使える知識も身につきます。
どうせ、時間をかけて勉強するのですから、資格取得合格が「目的」なんてもったいないこと言わずに、「手段」 として活用してみて下さい。
【関連記事】簿記や経理のおもしろさを解説しています。(ちょっとしたミニ知識で、仕事や資格取得で差をつけよう!)