会計事務所は「やめた方がいい」って聞きました・・・。
どんな職場か詳しく知りたいです。
今はだいぶ少なくなりましたが、確かに、ブラックな事務所がまだまだありますね。
ですが、一回就職するとメリットもたくさんあります。
そこで、本記事では、
- 会計事務所や税理士事務所のブラックあるある
- 事務所勤務のメリット
- ブラックな会計事務所に当たってしまったときの解決策
を詳しく解説します。
会計事務所や税理士事務所に勤めると、
- 歳をとっても仕事が見つかりやすい
- 社会的信頼性の向上
など、実はメリットも大きいです。
会計事務所勤務のデメリットをあらかじめ理解し、その後に受け取れるメリットを最大限に活用しましょう!
- 会計事務所に勤めたいけど、どういう業界か知りたい人
- すでに会計事務所に勤めているけど続ける意味を見失っている人
- とにかくブラックすぎて心折れそうな人
この記事を書いている人 -WRITER-

りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容をわかりやすく解説しています。その他、ブログ運営やペットについても発信しています。
・知識0で30歳から簿記試験勉強⇒簿記2級100点で合格
・多数の会計事務所での勤務経験あり(派遣含む)
・今は会計事務所での人脈からお仕事をもらって収入を得ています
税務を扱っているので「税理士事務所」が正しい名称ですが、会計全般も扱っていることから「会計事務所」と言う事務所も多く存在しています。
本記事では、親しみのある「会計事務所」で統一しています。
- 「会計事務所はやめたほうがいい」と言われる理由は?|人が辞めていく7つの理由
- 【実はメリットもたくさんある!】会計事務所はやめない方がいい7つの魅力
- 【それでもどうしても嫌!】会計事務所をやめたい人への解決策
- まとめ:「会計事務所はやめたほうがいい」は嘘|キャリアアップになるのでおすすめ
「会計事務所はやめたほうがいい」と言われる理由は?|人が辞めていく7つの理由
「会計事務所」と聞くと、良いイメージを持つ方も多いと思います。
私も最初は、「税のプロフェッショナルだし、年収も上がる!」という希望を持って転職しました。
が、まったくの逆でした。
ある程度、続けると会計事務所勤務経験が「大きな武器」になるのですが、そこに気が付くまで、地獄の日々を味わうことも・・・。
そこで、本章では、理想と現実とのギャップを少しでも埋めるため、会計事務所のブラックあるあるを解説していきます。
- 所長がワンマン
- 事務所の人間関係が最悪
- 給料が上がらない(残業代が出ないことも)
- 忙しすぎる
- 職場環境がとにかくブラック
- 仕事が単純
- ミスが直接クライアントの損失に

まず、前置きしますが、すべての会計事務所がこんなにブラックではありません。
すべて当てはまる事務所も少ないと思います。
ですが、本章では、私がいくつか経験した事務所やそこで出会った方々から聞いた生の声をお届けします。
所長などの「雇用側」ではなく、「従業員側」の生の声なので参考になると思います。
雇用側(所長など)が本記事を見たらイラっとするかもしれませんが、従業員側の本音を包み隠さず語っていますので事務所改善の手掛かりになると思います。
では、1つ1つ見ていきましょう。
「やめとけ」の理由①
所長がワンマン
どこの企業にもワンマン社長はいますが、会計事務所は特に多い気がします。
有資格者(税理士や公認会計士)が所長1人しかいないところや、外で修行せず、いきなり親の事務所を受け継いだ所長(いわゆる「2世」「3世」)に多くいる印象です。
私も何人か出会ったことがありました。ひどい人は、朝、機嫌が悪いと、1日中、所員に当たり散らしたり。
従業員も委縮してしまい、やめる人が多かったです。
万が一、そんな事務所に入所してしまったら、この業界の仕事が嫌になる前に辞めてしまいましょう。
税務は知識を身に付けると、必ず自分自身のキャリアになります。
変な所長が原因でそんなチャンスを手放すなんてもったいない!
ヒュープロなどの転職エージェントに依頼して仕事を探すと、きちんとした会計事務所に出会える確率がグッとあがります。
「やめとけ」の理由②
事務所の人間関係が最悪
会計事務所の仕事は専門性が必要になってくるため、その知識があるとないとでは大きな差に・・・。
その専門性を人に教える余裕がない人が多く、どうしても新人さんにはつらく当たる人が少なからずいます。
(最近は少なくなってきましたが)「人を育てる」雰囲気はあまりなく、手取り足取りと仕事を教えてくれる人は少ないです。
私は幸運にも、「いろいろと教えてくれる先輩方」との出会いがありました。
そういった人に出会えるか、出会えないかで大きな差になります。
そこで、少しだけ、会計事務所で好かれる人物像をご紹介します。
人間関係をよくするコツ①
とにかく前向きに仕事をする
会計事務所での仕事は、コピー1つとっても勉強になることが多いです。
申告書のコピーも、申告書の仕組みがわかっていないと最初は戸惑います。
コピーしていると、さまざまな税務用語を目にするようになり、難しい用語にもだんだん親しみがわいてきます。
気になった用語があればネットで調べてみましょう。
前向きに仕事に取り組むと、自然といろいろと教えてくれる人が増えていくのでおすすめです。
人間関係をよくするコツ②
女性が多い職場が実は穴場
会計事務所は、所長は男で、その他は女性という職場が多いです。
そういう職場は「女性ばかりでいじめがあるのではないか」と嫌煙されがちですが、女性は本来、世話好きな方が多く、男性ばかりの事務所よりもいろいろと教えてくれておすすめです。(特に若い男性もおすすめですよ。)
私は男性よりも女性の先輩の方が親切・丁寧に教えてくれました。
人間関係をよくするコツ③
【最重要!】しきたりを重んじる姿勢を示す
会計事務所によって、事務処理のやり方が違います。
中には、「効率が悪いな・・・」と思うことも多く、ついつい効率の良いやり方を提案したくなります。
ですが、会計事務所では、「今のやり方が最善」だと思っています。
会計事務所は意外に事務処理が多く、さらにはミスが許されないことも多いので、「効率」だけを考えて工程を考えている訳ではありません。
さらに処理の進捗が見えるよう、事務所独自の事務処理方法があります。
そんな中、やり方を変えられると混乱やミスの元にもなるので、決められた手順や処理を重んじます。
このような理由から、「提案」や「自分のやりやすいやり方」は極端に嫌われるので注意しましょう。
会計事務所でかわいがられ、いろいろ教えてもらううためには、「一見、無駄だな」と思うことも笑顔でやってみましょう。
ちょっと辛いですが、仕事を覚えて、あなたに「信頼」を持ってもらえるようになると、意見も聞いてもらえるようになります。
仕事の効率は悪いかもしれませんが、事務所のやり方をきちんとマスターすれば、「信頼」と「実力」が身に付きます。
「やめとけ」の理由③
給料が上がらない(残業代が出ないことも)
会計事務所の給料は少ないです。そしてなかなか上がりません。
ひどいところは残業代も出ません。
これらは労働法違反になりそうですが、実際にまかり通っている現状です。
会計の世界は、税理士資格があるとないとでは雲泥の差。
遥か昔は、会計事務員は「丁稚奉公」だったそうで、昔ながらの会計事務所はまだ、その余韻が残っているのが現状です。
今ではだいぶ改善されましたが、大手企業と比べるとかなり劣悪な環境なのは否めません。
傾向としては、若い先生や営業力のある先生が所長の事務所は、給料も比較的高くなってきました。
お給料に納得いかなければ、転職も視野に入れましょう。
「やめとけ」の理由④
忙しすぎる
会計事務所は、閑散期と繁忙期の差が激しいのも特徴です。
閑散期はあくびが出るほど暇なのに対して、繁忙期(12月~3月もしくは5月)は息つく暇もないほど・・・。
ただし、会計事務所の忙しさは予定が立つことがほとんどです。
営業などの職種のように急な残業は少ないので、プライベートの予定は立てやすいと思います。
税理士資格試験を受ける方は、勉強との両立もできるところも多いので、面接時に確認してみましょう。
面接時にきちんと要望を伝え、就業条件をきちんとすり合わせしましょう。
「やめとけ」の理由⑤
職場環境がとにかくブラック
今までの話とちょっと重複しますが、
- 所長と上司が強い
- 給料が少ない
- 残業代がでない
- 有休が使えない
と、職場環境はとにかくブラックです。
顧問先には、「従業員の職場環境の指導」をするくせに、自分の事務所はないがしろにする事務所も多くあります。
求人票に「有休あり」「残業なし(もしくは月10時間程度)」とある事務所でもブラックなところが多いです。
有休はあるのですが、冠婚葬祭以外取らせてもらえないなんてことも。
取れるのかもしれませんが、先輩たちが誰もとらないので言い出せないこともありました。
有休の有無や実際に本当に使えるかなどは、正直、面接時にはなかなか判断ができません。
ただし、残業については面接時にある程度、見抜くことができます。
やり方は、面接時間をあえて就業時間外(できれば1時間後くらい)にしてみて下さい。
面接時に事務員が忙しそうに働いているようであれば、「残業は少ない」というのはあまり当てになりません。
※会計事務所経験者向けですが、会計事務所転職ミツカルでは、
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「やめとけ」の理由⑥
仕事が単純
会計事務所は、単純な仕事や雑用も多いのが現状です。
特にまだ仕事を覚えていない時期や税務がわからい時期は、雑用ばかりになります。
長い人は1年以上も同じことしかさせてもらえないことも・・・。
ただ、これは会計という専門職である以上、受け入れなければならない試練です。
仕事ができないのにやりがいのある仕事を任せてもらえるはずはありません。
これはどこの業界でも同じですね・・・。
ただし、会計事務所での仕事では雑用の中に学べる事も多いんです。
その雑用からいち早く仕事を覚えれば、次の段階の仕事を任せられるようになります。
会計事務所の仕事はコピー1つでも仕事がわかっていないとできないものがあります。
一度受けた指示は次は指示なしでもできるというくらいになると新しい仕事を任せてもらえます。
「やめとけ」の理由⑦
ミスが直接クライアントの損失に
会計処理の間違いは経営判断を狂わせることがあります。
さらに、税金の算出を間違うと、払わなくてもいい税金をクライアントに払わせることになりかねません。
このように、ミスが直にクライアントの損実になることも会計事務所ではよくあります。
ただし、誰しもミスはします。
自分では対処できないミスも上司や所長なら解決策を持っています。
早めの報告が会計事務所やお客様の損失を最小限にとどめることができます。
このような理由から、自分でミスに気がついた場合は、隠さず、すぐに報告しましょう。
きちんとした事務所であれば、ミスをせめず、きちんとした指導後、クライアントに対するフォローもきちんとしてくれます。
【実はメリットもたくさんある!】会計事務所はやめない方がいい7つの魅力
今まで会計事務所の嫌なところばかり見てきましたが、実は、会計事務所勤務はメリットも多い職場です。
本章では、そのメリットや魅力をお伝えします。
- 経理のプロフェッショナルになれる
- 一般の経理でひっぱりだこになる(しかもお給料は高め)
- キャリアが広がる
- 社会的信頼が向上する
- あらゆる資格取得に有利
- 人脈が広がる
- 日常生活でも活用できる
1つ1つ見ていきましょう。
会計事務所勤務のメリット①
経理のプロフェッショナルになれる
企業の経理では、その会社独自の経理処理をしますが、会計事務所では、クライアントに合わせた経理処理をします。
例えば、消費税で言えば、会社では、税込み処理、税抜き処理のいずれかしか処理しませんが、会計事務所ではクライアントに合わせるので、結果、どちらの処理もできるようになります。
また、会計事務所では、業種により違う経理処理も見ることができます。
このように、会計事務所で仕事をすると、普通の企業では何社も経理を経験しないと得られない経験を1年で習得することができます。
会計事務所勤務のメリット②
一般の経理でひっぱりだこになる(しかもお給料は高め)
会計事務所に勤めると、メリット①のように経理のプロフェッショナルになれるため、結果、一般企業の経理が「即戦力」として欲しがる人材になれます。
しかも、お給料は高めで設定されることも多いです。
会計事務所を辞めると担当していたクライアントから「うちの経理をやってくれないか」なんてお声がかかることも!
会計事務所での仕事は頑張った分、キャリアになるのでおすすめですよ。
会計事務所勤務のメリット③
キャリアが広がる
税理士事務所では、税務だけでなく、社会保険事務や登記の仕事に接することも多くなります。
また、社労士や司法書士、弁護士などの「士」業の人との仕事もあるため、いろいろな仕事を吸収する機会が増えます。
このことから、必然的にできる仕事が増え、知らずに自分自身のキャリアになっていきます。
会計事務所勤務のメリット④
社会的信頼が向上する
「会計事務所勤務」って聞くと、「きちんとしたところに勤めているなぁ」と思いませんか?
実は、結構、世間一般的にそう思ってくれる人が多いです。
ここで私の実体験を1つ。
まだ、会計事務所に入りたての頃、クレジットカードを作ろうと銀行に行きました。
その頃のお給料は、収入月18万円。年収200万円ちょっと。
入ったばかりだし、審査で落ちるかもと思いつつチャレンジしたときのことですが、めちゃくちゃ好待遇でした。
限度額を上げてもらうのも今までと違い、すんなり通ります。
「会計事務所」の社会的信頼性のすごさを目の当たりにしました。
今まで大したキャリアがなくても「会計事務所勤務です」と言えばなんとなく「すごいね」と思われるから不思議です。
会計事務所勤務のメリット⑤
あらゆる資格取得に有利
会計事務所では、登記やお給料計算、社会保険手続きの手伝いなどもします。
そういった仕事から、登記や社会保険関係も強くなります。
また、司法書士や社会保険労務士、さらには弁護士さんともお仕事をご一緒することもあり、浅くですが、いろいろな知識が身に付きます。
特にFPや司法書士の資格の受験勉強は、税理士事務所での実務がとても役に立ちます。
知っていることが多いので、必然的に一般的な勉強時間よりも少ない時間で資格取得できるでしょう。
会計事務所勤務のメリット⑥
人脈が広がる
関係性次第では、士業の先生方やクライアントの経営者などと人脈も広がります。
会計事務所を辞めるときは、お客様から「うちに来ないか」と言われることもありました。
会計事務所勤務のメリット⑦
日常生活でも活用できる
クライアント先のトラブルや悩み、愚痴などから知識を吸収することも可能です。
保険のこと、相続のこと、事業継承のこと、兄弟トラブルなどなど、お客様を通していろいろなトラブルを見る機会があります。
若い頃はあまりないかもしれませんが、40代くらいから、自分自身の周辺にもいろいろと問題が出始めます。
そんなときに、会計事務所でクライアントの悩みを聞いていた経験から、どこに何を相談すればいいか、解決策への糸口をすぐに見つけることもできます。
保険に入る時も、一般の人よりは保険について馴染みがあり、理解も早いです。
自分や知り合いが「独立」するときも何をどうすればいいかわかりますよね。
このように、会計事務所勤務は、一般企業に勤めるよりも多くの知識を身に付けることができ、それが武器になります。
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【それでもどうしても嫌!】会計事務所をやめたい人への解決策
今がつらくても、会計事務所で2年くらい頑張れば大きなメリットも享受できます。
それでも、「どうしても今が耐えられない!」という方向けに本章では、今までの経験を活かせる解決策をお伝えします。
- 部署を変えてもらう
- 条件のいい会計事務所に転職する
- 経理の仕事を探す
1つ1つ見ていきましょう。
解決策①
部署を変えてもらう
大きい会計事務所では、法人部門、資産税部門(相続など)、個人部門など、部署が分かれている場合があります。
どうしても今の職場環境がつらいようであれば、部署を変えてもらえないか、ダメ元で掛け合ってみましょう。
その時は、ただ単に「嫌だから」では、希望を聞いてもらえない可能性が高いです。
キチンと説明できるよう、今の仕事の耐えられないところなどを箇条書きにし、整理して提案してみて下さい。
一方で、小さい会計事務所などでは、部署などないこともほとんど。
でも、教育係みたいな上司はいると思います。
かなり言いづらいですが、上司を変えてほしい旨伝えるのもアリです。
上の方も、「これじゃあ業務が滞るな」と感じていることも多く、上司を変えられたケースも見てきたので、どうせ辞めるなら、ダメ元で提案してみるのもありだと思います。
解決策②
条件のいい会計事務所に転職する
本記事では会計事務所の嫌なところばかりお伝えしましたが、すべての会計事務所で起こることではありません。
例えば、若い所長の事務所では、「休日をきちんとくれる」など、昔ながらの風土を変えて、職場環境を整えてくれているところは多いです。
年配の所長の事務所では、PCが得意でない人も多く、重宝されることもあります。
大手事務所は、担当により、やる仕事がきっちり分かれている場合が多く、
- 会計データを入力する人
- 決算や税務申告をする人
- 相続業務をする人
と、その担当の仕事しかやらせてもらえないことが多く、仕事が単調になりがちです。
一方で、小さい事務所では、分業なんてしていられないので、1年目からいろいろと仕事を任されます。
事務所によっては、すぐにクライアントを持たされることも!
個人的には、私は小さい事務所でいろいろと経験した方が、会計事務所をやめた後、キャリアの役に立つと感じています。
このように、会計事務所により風土や考え方、職場環境、仕事の範囲が違います。
2年以上経験せずに、1ヶ所の事務所で「会計事務所はもう2度と嫌だ」となってしまっているなら、もう1度だけ会計事務所にチャレンジしてみて下さい。
びっくりするくらいキャリアが付きますよ。
会計事務所探しに便利なのが下記転職エージェントです。
【タイプ別】登録必須の転職エージェント
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2つ以上の転職エージェント利用が転職成功の秘訣です。
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ヒュープロについては、「最速転職HUPRO(ヒュープロ)の評判まとめ|税理士事務所勤務経験者のおすすめ度は?」で詳しく記載しています。
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解決策③
経理の仕事を探す
会計事務所で最低2年~3年働けば、経理の仕事に就きやすくなります。
しかも年収も高くなります。
実は、会計事務所勤務経験は、採用担当者にとっても「即戦力」で魅力的なんです。
経理は「IAで奪われる仕事」とされていますが、数字を読む力、節税対策のノウハウなどもまだまだ、負けません。
例えば、チャットGTPに節税対策を問い合わせてみてください。
一般的な回答しか返答がないはずです。
あなた自身に合った節税対策はかなりの情報量を打ち込む必要があります。
そもそも「税金」をわかっていない人は、どんな情報を打ち込めばいいかわからない人もいるでしょう。
AIもまったくの素人が扱うのと経理や税務の達人が扱うのとでは、回答の差がどうしても出てきてしまいます。
そういった意味でも、経理の本髄を知っているのはまだまだ大きな強みになります。
便利な技術も使い手の能力1つで性能がガラッと変わると言えますね。
ちょっと話がそれましたが、ごくごく小さい企業では、経理については深刻な人手不足です。
そういったところでは、50代や60代の人でも重宝されることもあります。
私の周りでも「60代で就職した」なんて人もいます。
これほど、「経理」ができるということは強みになります。
先ほどご紹介した就職エージェントでは50代までの人でも活用できるので、まずは登録し、どんな案件があるか確認してみてはいかがでしょうか?
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まとめ:「会計事務所はやめたほうがいい」は嘘|キャリアアップになるのでおすすめ
会計事務所は辞めていく人が多く、退職した人から「会計事務所はやめたほうがいい」とよく言われます。
- 所長がワンマン
- 事務所の人間関係が最悪
- 給料が上がらない(残業代が出ないことも)
- 忙しすぎる
- 職場環境がとにかくブラック
- 仕事が単純
- ミスが直接クライアントの損失に

もちろん、一部、ブラックのところもありますが、実は、会計事務所はキャリアアップへの近道です。
そして、税理士補助は税理士を目指していなくても歓迎される職種です。
【関連記事】税理士補助は税理士を目指さないと採用されない?|仕事内容やメリット・デメリットも経験者が解説!
2年ほど目的意識をもって勤務すれば、かなり力がつきます。
- 経理のプロフェッショナルになれる
- 一般の経理でひっぱりだこになる(しかもお給料は高め)
- キャリアが広がる
- 社会的信頼が向上する
- あらゆる資格取得に有利
- 人脈が広がる
- 日常生活でも活用できる
この他にも、会計事務所では、営業などのようなノルマもないので、売上至上主義に疲れ切った人にもおすすめです。
これから会計事務所をめざそうという人はもちろん、すでに会計事務所に勤めているけど、明るい未来が想像できないという人は、せめて2年、会計事務所で学べることは学びましょう。
特に、「税理士補助」に向いている人はたった2年でぐん伸びます。
【関連記事】税理士補助に向いてる人の特徴は?|「自分は向いていない」と後悔する前に確認すること
たった2年でその後の仕事の選択の幅が全然違います。
私は2年で、辞めるときには、クライアントからお声がかかりました。
10年後にはフリーで仕事ができるようになりました。(このブログもこの頃の経験を活かして運用しています。)
資格では、FP資格を取りました。
FP受験には、金融資産運用、不動産、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、タックスプランニング、相続・事業承継の6科目を学習します。
その内、税理士事務所経験があったため、タックスプランニングと相続・事業承継はほとんど勉強せず受かりました。
また、不動産やライフプランニングと資金計画、リスク管理も税理士事務所で社会保険事務や不動産業務をしているクライアントの仕事で、ある程度、用語を知っていることもあり、比較的勉強時間が少なく合格できたと思います。
FPだけでなく、宅建士や社会保険労務士資格も、会計事務所経験があると、専門用語をある程度理解できる分、他の受験者より有利に働くでしょう。
このように、会計事務所勤務経験は、将来に渡り、資産になります。
とは言え、「今がつらくてすぐにでも辞めたい」と追い込まれている人もいると思います。
そんな方は、下記解決策でぜひ、環境を変えてみて下さい。
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種別 | 特化型(士業) | 特化型(士業・経理) | 特化型(士業・経理) | 総合型 | 総合型 |
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※特記事項を赤字で表記しています。
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