車両保険はムダと聞きました。
実際に車両保険を付けると自動車保険料が高くなるので外したいです。
この記事ではこんなお悩みを解決します。
必要な保険を見極めるポイントは、
- 滅多に起きないけど
- 起きてしまったら公的保障もなく(少なく)
- 自力ではカバーしきれない損失を抱えてしまう
です。
【関連記事】「必要な保険は3つだけ」は本当?|最低限入っておくべき保険と理由を解説
自動車保険(任意保険)はこの3つのポイントにすべて当てはまりますが、唯一、「車両保険」だけは3番目の「自力ではカバーしきれない損失」にはならない保険です。
加えて、いざ事故が起きると、車両保険の保険金額だけでは足りたいケースも・・・。
それなのに保険料は高いのが現状です。
そこで、本記事では、車両保険を外してもいい人やそのタイミングをわかりやすく解説します。
車両保険を安くする方法も記載しています。
- 車両保険の補償内容
- 車両保険を外すタイミング
- 車両保険に安く加入する方法
この記事を書いている人 -WRITER-
りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容を、できるだけわかりやすく説明しています。その他、アラフォーからチャレンジしているブログ運営や、ペットについても発信しています。
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- 【まずは結論】自動車保険のいらない補償は?|車両保険を外すタイミングは3つ
- 車両保険で補償される内容は?
- 車両保険が必要な人・不要な人
- 【裏ワザ】車両保険の保険料を安くする方法
- まとめ:車両保険は高いので外せる人は外すのもアリ|その際はタイミングに気を付けて!
【まずは結論】自動車保険のいらない補償は?|車両保険を外すタイミングは3つ
自動車保険に車両保険を付けると保険料が高くなってしまいます。
だからと言って、最初っから外してしまうと大変なことにもなりかねません。
ですが、ある一定時期になると、車両保険を外した方がいいことも・・・。
そこで本章では、車両保険を外すタイミングを見ていきたいと思います。
- ローンの返済が終わったとき
- 車両保険を付けても十分な補償が受けられなくなったとき
- 車齢が10年以上で買い替えを考えているとき
それでは1つ1つ見ていきましょう。
車両保険を外すタイミング①
ローンの返済が終わったとき
自動車をローンで購入している方は、ローンの返済が終わるまで車両保険が必要です。
なぜなら、万が一、事故にあってしまった場合、ローンを払いつつ修理のための支出が必要になるからです。
もし、車の買い替えが必要なほどの事故にあってしまった場合は、ローンが残りつつ、新しい車を買うことになってしまいます。
ローンは車が廃車になっても残ります。
新車もローンで購入することになれば「2重ローン」という結果に。
そうならないためにも、ローンの返済が終わるまでは車両保険は必要です。
逆に、ローンの返済が終われば、「2重ローン」ではなくなるので、車両保険を外すタイミングにもなります。
ただし、ローンの返済が終わっても車両保険はつけたままの方がいいこともあります。
次の「車両保険を付けても十分な補償が受けられなくなったとき」をチェックしてみて下さい。
車両保険を外すタイミング②
車両保険を付けても十分な補償が受けられなくなったとき
車両保険の保険金額(もらえる金額)は、車両の時価により決まります。
つまり、年数が経てば経つほど、もらえる金額が少なくなります。
新車から十年以上経ってしまえば、全損でも30万円~50万円しか保険が下りないことも・・・。
全損で30万円くらいしかもらえないのであれば、その分、貯金した方がいいですよね。
この状況になれば、先程の『必要な保険を見極めるポイント』の3番目「自力ではカバーしきれない損失を抱えてしまう」状況ではないので、必ずしも必要だとは考えられません。
必要かどうかどうかの判断は、「全損時に支払われる保険金額がいくらなのか」がポイントになります。
金額は、一括見積もりサイトなどで簡単に算出できますので、必ず確認してから車両保険を外す判断をしてください。
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【関連記事】
保険スクエアbangは怪しい?|自動車保険一括見積もりをした体験談や口コミ(評判)も記載 | ほけん相談豆知識note
車両保険を外すタイミング③
車齢が10年以上で買い替えを考えているとき
車齢が10年以上経過で新車の買い替えを考えている方は、車両保険を外し、その保険料をご自身で積み立てた方がお得です。
その場合も、必ず「全損時に支払われる保険金額がいくらなのか」を確認して判断しましょう。
車両保険で補償される内容は?
そもそも「車両保険」ってどんなものでしょうか?
本章では、車両保険について見ていきたいと思います。
車に関する保険は、強制加入の「自賠責保険」と、任意加入の「自動車保険」があります。
「車両保険」は「自動車保険」(任意保険)の補償の内の1つです。
強制加入の「自賠責保険」では、相手への対人補償しか付いていませんが、自動車保険では、上記表のようにさまざまな補償を付けることができます。
詳しい補償内容については、「任意保険に入らないのはクズ?|未加入者の末路は悲惨・・・ | ほけん相談豆知識note」で記載していますが、本章では、車両保険で補償される内容を見ていきます。
「車両保険」は自分の車の修理費用などを補償する保険です。(相手の車への補償は「対物賠償責任保険」でまかないます。)
相手への車に対しては、精神誠意損害に応える必要があり、また高額になることも考えられるので、必ず加入しておきたい補償ではありますが、自分の車に対しては、
- 修理をしないで乗り続ける
- 新車に買い替える
などの選択肢がある為、保険金額や保険料との兼ね合いで「入らない」という選択が有効なこともあります。
車両保険の主な補償内容は以下のとおりです。
- 車の修理代
- 飛び石による車のガラスのひび割れ
- 盗難やいたずらの被害
- 洪水で車が水没してなどの自然災害の被害(地震・噴火・津波は除く)
車両保険が必要な人・不要な人
車両保険は、自分の車への補償なので必ずとも「必要」というわけではありません。
本章では、具体的にどのような人が車両保険を付けておくべきなのか見ていきましょう。
車両保険が不要な人
まずは車両保険が不要な人を列挙しました。
- 修理費用を自分でまかなえる方
- 年式が古い車の所有者
- 今の車を最期にもう乗らない方
この方達は、基本的に車両保険は必要ないと考えられます。
そもそも修理費用を自分でまかなえる方は車両保険は「損」です。
車両保険に入っていれば、万が一の自損事故の場合も修理代が出ますが、その分、数年間、等級が下がり、自動車保険料が上がってしまいます。
私は一度、壁にこすった塗装の修理代を保険でまかないましたが、その分、自動車保険料が数年上がり、失敗した気分になりました。
また、年式が古い(車齢が10年以上)の場合は補償される金額が少なくなり、車両保険にかけているメリットが少ないです。
年式が古い車の所有者は、まずは、補償金額がどのくらいになるのか、一括見積もりサイトでチェックしましょう。
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さらに、今の車を最期にもう車に乗らない方も車両保険は必要ないと言えるでしょう。
車両保険が必要な人
車両保険が必要な人は以下のとおりです。
- 自動車のローンが残っている人
- 自動車をよく乗る人
- 貯蓄が十分にない方
自動車をローンで購入した人は、車両保険に加入しておいた方がいいでしょう。
万が一、全損してしまった場合は、自動車保険に入っていなければ、車がないのにローンだけ残ってしまう結果にも。
新車をローンで買うと、2重ローンになってしまいます。
また、車を乗る頻度が高い方は、その分、事故の発生率も高くなるので車両保険に入っておくことをおすすめします。
さらに車の修理代を出せる程の貯蓄がない方も車両保険に入っておいた方がいいでしょう。
【裏ワザ】車両保険の保険料を安くする方法
「車両保険を外すのが不安」という方や、「車両保険を少しでも抑えたい」方向けに、車両保険を安くする方法(裏ワザ)をご紹介します。
- 免責金額を大きくする
- エコノミー型にする
- 相見積をする【必須】
- 相談する
1つ1つ見ていきましょう。
方法①
免責金額を大きくする
自動車保険に車両保険を付ける場合、免責金額(自己負担額)の設定を行います。
例えば、免責金額を5万円と設定していれば、修理費の5万分は自費で。5万円を超えた金額から保険金額までは自動車保険で支払われます。
免責金額は一般的に「保険期間中の1回目の事故の免責金額ー保険期間中の2回目以降の免責金額」と記載されます。
例えば、保険期間中の1回目の事故の免責金額が0円、2回目以降の免責金額が10万円の場合は、「0-10」となります。
この免責金額を大きくすればするほど、保険料も安くなります。
そもそも保険金で修理すれば、翌年以降、等級が下がり保険料が上がます。
その辺は、損害保険会社も「損」しないよう考慮されています。
であれば、「車両保険を使うときは損害が大きくなったときのみ」と決めて、免責金額を大きく設定し、保険料を下げるのが得策です。
方法②
エコノミー型にする
車両保険には、「一般型」と「エコノミー型」があります。
「エコノミー型」は補償内容が「一般型」に比べて少ないですが、その分、保険料を安くすることができます。
下記に「一般型」と、「エコノミー型」の補償される範囲を比較した表を掲載しました。
一 般 型 | エコノミー型 | |
---|---|---|
他車との衝突・接触 | 〇 | △(※1) |
自転車との衝突・接触 | 〇 | × |
単独事故 | 〇 | × |
台風・竜巻・洪水・高潮・火災など | 〇 | 〇 |
盗難・いたずら・落書き | 〇 | 〇 |
飛び石による損害 | 〇 | 〇 |
転覆・墜落 | 〇 | × |
地震・津波・噴火 | × | × |
(※1)エコノミー型では、「相手の車の登録番号」や「運転者(または所有者)」の確認が取れた場合のに保険金が支払われます。
「一般型」と「エコノミー型」との大きな差は、
「エコノミー型」では、
- 当て逃げの場合は補償されない
- 自転車との事故での自分の車の修理代は補償されない(自転車側への補償は「対人損害補償」で保障されます。)
- 電柱にぶつかるなどの単独事故の場合は補償されない
ことでしょうか。
当て逃げはどうにもなりませんが、運転に自身のある方は、自損事故も少ないと思うので、「エコノミー型」を選択し、保険料を下げるのもいいでしょう。
方法③
相見積をする【必須】
自動車保険は同じ補償でも保険会社により保険料が変わってきます。
独自の強みがあったり、年齢によっても力を入れている損害会社では安くなったりさまざまです。
「保険料を下げたい」のであれば、必ず、相見積もりをしましょう。
数万円の差が必ず出ます。
ただ、1件1件相見積を取るのは大変な時間と労力を要します。
そこでおすすめなのが、自動車保険一括見積もりサイトです。
自動車保険一括見積もりサイトを利用すれば、
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- 比較検討がしやすい
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方法④
相談する
皆さん、保険会社さんとお話しされることを嫌煙されますが、実は、保険会社の人に相談すると色々な情報が入り、結果、保険料が下がることがあります。
私はいつもしつこい位、色々と相談します。
そうしているうちに、保険の知識も豊富になり、自分自身でも見る目が養われ、安い保険を発見できます。
先程、ご紹介した一括見積もりサービスでも、相談にのってもらえるので、是非、活用し、どんどん質問して、少しでも安い自動車保険を見つけて下さい。
まとめ:車両保険は高いので外せる人は外すのもアリ|その際はタイミングに気を付けて!
車両保険は外しても問題ない場合が多いですが、ただ単に「保険料を節約したい」という理由で外すのはおすすめしません。
車両保険を外す条件として、
- 外しても問題ない場合
- 外すタイミング
この2つはとても重要です。
また、車両保険を外さずとも安く自動車保険に加入する方法もあります。
ご自分のカーライフに合わせて、できれば専門家に相談しつつ、検討してみて下さい。