どうせ受けるなら簿記3級受けずにいきなり2級ってありですか?
どうせなら勉強時間をなるべく少なくしたいです。
いきなり簿記2級はコスパもいいし、時短になるしいいと思います。
でも、落とし穴もあるので本記事をじっくり読んで対処して下さいね。
本記事では、
- いきなり簿記2級がアリな理由
- 簿記3級飛ばしをする際の重大な落とし穴
- いきなり簿記2級受験を目指す場合のポイント
を詳しく解説します。
簿記2級取得はあくまで「手段」。
受かることが「目的」になってしまうと、就職後「使えない人」になってしまいます。
実務では、そういう人は入社してすぐわかり、評価が落ちます。
そこで、本記事では、使える簿記を勉強しつつ、最短で簿記2級合格を目指しています。
そのため、「簿記2級資格さえ取れれば、使えるか使えないかなんてどうでもいい。」と資格取得が目的になってしまっている人は、本記事は読む価値なしなので、そっと画面を閉じて下さい。
簿記2級に効率良く受かり、かつ、実践できる簿記スキルを手にいれましょう!
- 簿記2級をいきなり受験してもいいか不安な人
- 簿記3級はムダだと思っている人
- いきなり簿記2級を受験しても失敗したくない人
この記事を書いている人 -WRITER-
りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容をわかりやすく解説しています。その他、ブログ運営やペットについても発信しています。
・30代未経験で簿記の勉強開始
・簿記2級満点合格
・会計事務所複数勤務
- 【結論】いきなり簿記2級(3級飛ばし)がアリな3つの理由
- 【意外な落とし穴あり!】いきなり簿記2級を受験する場合の注意点|受かるためのポイント
- いきなり簿記2級取得のメリット
- いきなり簿記2級取得のデメリット
- いきなり簿記2級(3級飛ばし)をおすすめしない人
- まとめ:いきなり簿記2級(3級飛ばし)でもOK|ただし落とし穴もあるので注意しよう!
【結論】いきなり簿記2級(3級飛ばし)がアリな3つの理由
本当に簿記3級受験しないでいきなり簿記2級でも大丈夫ですか?
もちろん大丈夫ですよ。本章では、その根拠を解説しますね。
- 簿記3級を持っていなくても受験資格があるから
- 簿記2級は簿記3級の延長線だから
- 履歴書で評価されるのは簿記2級からだから
1つ1つ見ていきましょう。
いきなり簿記2級がアリなワケ①
簿記3級を持っていなくても受験資格があるから
受験資格:学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。(引用:東京商工会議所検定サイト | 試験要項 | 受験案内・お申込み | 日商簿記検定)
資格試験受験で一番最初に確認してもらいたいのが「受験資格」。
簿記2級は、簿記3級取得が条件になっていないので、いきなり簿記2級を受験しても問題ありません。
いきなり簿記2級がアリなワケ②
簿記2級は簿記3級の延長線だから
簿記2級の勉強の範囲は、簿記3級の受験範囲を含む延長線です。
よって、簿記3級を受けていなくても簿記2級を取得すれば、簿記3級レベルの知識があると認められ、わざわざ、簿記3級を受ける必要性がありません。
いきなり簿記2級がアリなワケ③
履歴書で評価されるのは簿記2級からだから
もちろん、簿記3級でも履歴書に記載できる資格です。
ですが、一般的に評価されるのは簿記2級です。
そのため、簿記3級→簿記2級の順番は気にしなくてもOKです。
【意外な落とし穴あり!】いきなり簿記2級を受験する場合の注意点|受かるためのポイント
いきなり簿記2級に合格する注意点(ポイント)は下記のとおりです。
- 【最重要!】簿記3級の勉強はきちんとする
- とにかく手を動かす
- 講座を受ける
1つ1つ見ていきましょう。
注意点①
【最重要!】簿記3級の勉強はきちんとする
いきなり簿記2級受験は可能ですが、簿記3級の勉強は必須です。
なぜなら、簿記3級は簿記の基礎中の基礎だからです。
数学の関数で例えると、たし算・引き算・割り算・かけ算の基礎がわからなければ解けませんよね。
私たちが当たり前のようにできる足し算などと同じように、仕訳も当たり前にできるようにならないと、簿記2級の学習が理解できません。
特に、簿記2級から勉強が始まる工業簿記は、3級でも学習するボックス図が理解できていないと全く理解できません。
簿記2級は工業簿記が満点取れるくらいにならないと受かりません。
簿記2級に何度も落ちている人は簿記3級の勉強をやり直しましょう!
【関連記事】【簿記2級に受かる気がしない人へ】満点合格者が簡単必勝法を伝授!|裏ワザあり
注意点②
とにかく手を動かす
簿記2級の勉強も簿記3級の勉強もテキストを読んだら、必ず問題を解きましょう。
また、テキストに出てきているボックス図や仕訳は自分で実際に書いてみましょう。
一見、ムダなように見えますが、簿記はテキストを読むとわかった気になりますが、実際に問題をとこうとすると手が止まることがあります。
これは、理解しているようで理解していない証拠です。
1つ1つの論点を理解していないと、次の論点で必ずつまずくのが簿記です。
「簡単だと思われている資格」は裏を返せば「できて当たり前の資格」です。
理解できて当たり前の知識になるまで手を動かしましょう。
仕訳やボックス図を書くときは、できるだけ早く書けるかが合格のカギ。板書のように「きれいに書く」を求めず、省略できるものは省略するなど自分のルールを見つけていこう!
注意点③
講座を受ける
いきなり簿記2級を受けたい人は、「早く資格を取りたい」人だと思います。
早く資格を取りたければ、独学はナンセンス。
特に、簿記の勉強をしたことがない人や経理経験もない人は、ポイントが絞れて、なおかつ理解度が上がる講座を必ず受けましょう。
いきなり簿記2級取得のメリット
いきなり簿記2級(3級飛ばし)をするメリットは以下のとおりです。
- 勉強時間を減らすことができる
- 費用も減らすことができる
1つ1つ見ていきましょう。
メリット①
勉強時間を減らすことができる
前章で解説したように、いきなり簿記2級を受験する場合でも、簿記3級の勉強をする必要はあります。
ですが、簿記3級の「受験」のための勉強(過去問や予想問題、応用問題など)はする必要がありません。
その分、勉強時間を減らすことができるのが大きなメリットです。
くれぐれも「簿記3級の勉強をしなくていい」ということではないので注意して下さいね。
メリット②
費用も減らすことができる
まず、必ず節約できるのが、簿記3級の受験料2,850円(2023年11月現在税込)。
勉強に関する費用については、簿記3級の基本的な学習にはきちんと費用をかける必要がありますが、試験対策や受験料については費用をかける必要はありません。
また、講座により2級3級パックになって割引にしている講座があります。
そういう講座を受ければ費用をトータル的に減らすことができます。
いきなり簿記2級取得のデメリット
いきなり簿記2級はメリットが多いように思いますが、実はデメリットもあります
いきなり簿記2級を受験する人は、デメリットを必ず確認してから勉強を始めましょう!
- 長い道のりになる
- 基礎が疎かになることもある
1つ1つ見ていきましょう。
デメリット①
長い道のりになる
いきなり簿記2級を受験する人も、まずは簿記3級の勉強が必要です。(簿記や経理経験者は除く)
理由は何度もお伝えしていますが、簿記2級は簿記3級の知識が必要だからです。
簿記3級の知識がきちんと定着していないと、簿記2級にはなかなか受かりません。
簿記経験0の人は、簿記3級の勉強から始めなくてはならず、なかなか簿記2級の勉強までたどり着くことがきず、勉強のモチベーションが上がらなくなる人もいます。
一方で、最初に簿記3級の試験を受ける人は、「簿記3級合格」という身近なゴールは達成できるので、簿記2級の勉強も新しい気持ちで勉強することができます。
デメリット②
基礎が疎かになることもある
いきなり簿記2級を受験する人は、簿記3級に合格する必要はなく、早く簿記2級の勉強がしたくなって、簿記3級の勉強を早々に終わらせてしまう人がいます。
そうなると、当然、基礎が
基礎がないと簿記2級は受かりません。
受かるどころか、理解ができず、受験をあきらめてしまう人も多いでしょう。
最低でも、仕訳やボックス図が手に取るように書けるようになってから、簿記2級の勉強を始めましょう!
いきなり簿記2級(3級飛ばし)をおすすめしない人
いきなり簿記2級(3級飛ばし)は、根気が必要です。
その為、いきなり簿記2級受験をおすすめしない人もいます。
- 「自分は飲み込みが悪い」と感じている人
- 飽き性の人
- 試験慣れしていない人
- とにかく履歴書に「資格」を記載したい人
1つ1つ見ていきましょう。
いきなり簿記2級をおすすめしない人①
「自分は飲み込みが悪い」と感じている人
勉強が苦手な人や「自分は飲み込みが悪いな」と感じている人は、簿記3級からきちんと受験することをおすすめします。
簿記3級受験は一見、ムダに見えますが、簿記の勉強方法のコツや受験の雰囲気などを感じることができるので、決してムダではありません。
いきなり簿記2級をおすすめしない人②
飽き性の人
飽き性の人は、小さな目標を立てて、それを達成していかないと飽きてしまいます。
いきなり簿記2級は、長い道のりの中、ただひたすら知識を詰め込み、練習の毎日です。
自分で小さな目標を立てらない飽き性の人は、いきなり簿記2級受験だと途中で勉強をやめてしまう可能性が高いでしょう。
いきなり簿記2級をおすすめしない人③
試験慣れしていない人
学校でも、模試でも、資格試験でも、ある一定程度、試験慣れが合格を左右します。
例えば、捨てや点数を取らないといけない問題の見極め方や試験の雰囲気慣れは大きな強みです。
私もそうですが、試験になると緊張して実力が発揮できない人も多いですよね。
そういう人は、まずは簿記3級受験で試験慣れしましょう。
いきなり簿記2級をおすすめしない人④
とにかく履歴書に「資格」を記載したい人
就職活動やパート・アルバイトなどで、とにかく履歴書に「資格」を記載したい人は、まずは、簿記3級合格をめざしましょう。
勘違いしている人もいますが、「簿記3級」も立派な資格です。
【関連記事】「簿記3級は意味ない」は大間違い!|理由と活かせる仕事を解説
簿記3級があれば、会計事務所のパートやアルバイトにも応募できます。
【関連記事】税理士事務所のパートの仕事は難しい?|現場から生の声をお伝えします!
簿記3級は、勉強方法さえ間違っていなければ簡単に受かる資格なので、まずは、簿記3級から取得するのものアリです。
【関連記事】「簿記3級に不合格」は恥ずかしい?【結論】勉強方法が間違っていただけ|合格必勝法を解説!
簿記2級を目指していて、いつまでたっても「資格」が記載できないより、試験管の印象は違うでしょう。
簿記3級でも取得していれば、勉強への前向きな姿勢をアピールできますよ。
履歴書の資格記入欄が真っ白より、「簿記3級取得」と記載し、2級の勉強も今していることをアピールした方が、面接官にやる気が伝わります。
自分の特性を見極め、何級から受験するか判断しましょう。
いきなり簿記2級を受験して、何度も落ちているようであれば、まずは、簿記3級合格をめざしてみましょう。
【関連記事】簿記3級の裏ワザ|「受かる気がしない人」も合格できるマル秘テクニック
まとめ:いきなり簿記2級(3級飛ばし)でもOK|ただし落とし穴もあるので注意しよう!
簿記2級を取れば、実務経験なしでもいろいろな職種で就職が可能です。
【関連記事】「簿記2級で実務経験なし(経理未経験)」でも転職する秘訣は?|30代・40代別に解説!
そのため、「いきなり簿記2級受けたいな~。」と考える人も多いと思います。
安心して下さい。簿記3級を受験しないで、いきなり簿記2級を受験するのは邪道ではありません。
- 簿記3級を持っていなくても受験資格があるから
- 簿記2級は簿記3級の延長線だから
- 履歴書で評価されるのは簿記2級からだから
いきなり簿記2級受験で合格できれば、メリットが多く、最高ですね。
- 勉強時間を減らすことができる
- 費用も減らすことができる
ですが、デメリットも存在しています。
- 長い道のりになる
- 基礎が疎かになることもある
デメリットもよく考えて、簿記2級から受験するのかどうか決めましょう。
いきなり簿記2級をおすすめしない人は以下のとおりです。
- 「自分は飲み込みが悪い」と感じている人
- 飽き性の人
- 試験慣れしていない人
- とにかく履歴書に「資格」を記載したい人
これらの要素を踏まえ、自分にとって最良の道を見つけましょう。
もちろん、途中で進路変更もOK。
「いきなり簿記2級は無理だな。」と思ったら、なるべく早く軌道修正し、まずは簿記3級を取得しましょう。
簿記3級でも簿記2級でも、取得すると会計事務所に就職できます。
会計事務所に興味があればぜひ、下記記事も読んでみて下さね。
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