iDeCoに加入したいんだけど、商品がいっぱいありすぎて・・・。
おすすめってありますか?
この記事ではこんなお悩みを解決します。
iDeCoは多数の金融商品があり、実は投資経験がないと全く理解できません。
iDeCoの明るいイメージのみで加入を考えている方がいますが、iDeCoは年金制度とは違い、自分の資産を自分で責任をもって運用しなければならない商品です。
つまり、「老後資金は自己責任でお願いしますね」ということですね。
また、iDeCoは節税効果もそのメリットととしてあげられていますが、実はそのメリットを享受できる方はあまり多くありません。(詳しくは「iDeCoやめとけ【実はデメリットしかない人多数】の衝撃の真実をFPで元税理士勤務経験者が解説」で詳しく説明しています。)
とは言え、何もしなければ、お金は使ってしまいますので、「老後資金の確保」として加入するという意味ではおすすめです。
この記事では、iDeCoの加入を考えている方向けに、iDeCoのおすすめの金融商品の選び方と金融機関を記載しました。
- 金融商品の選び方
- おすすめの金融商品
- おすすめの金融機関
この記事を書いている人 -WRITER-
りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容を、できるだけわかりやすく説明しています。その他、アラフォーからチャレンジしているブログ運営や、ペットについても発信しています。
iDeCoの概要
まずはiDeCoの概要を少しだけお伝えしましょう。
iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」の愛称です。
iDeCoは投資商品を自分で選び、その運用結果が老後資金になる商品です。
さらに、iDeCoは金融機関に運用をお願いするので、もちろん手数料がかかります。
iDeCoは原則途中解約もできないので、積み立てをお休みしている間にも手数料がかかります。
手数料 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
加入時 | 2,829円 | 初回のみ |
運用時 | 171円 | 積立を行う場合 |
運用時 | 66円 | 積立を行わない場合 |
運営管理手数料 | ※証券会社による | |
移行時 | 4,400円 | 退職や転職等 |
受取時 | 440円 | 振込の都度 |
詳しくは、「iDeCo(イデコ)とは?|FPがわかりやすく解説」で記載しています。
金融商品の選び方|タイプ別のおすすめの金融商品
iDeCoにはいろいろな商品があります。
おすすめの商品をご紹介する前に、まずは投資スタイルによる大まかな分類を見ていきましょう。
投資スタイル別分類
上の図はリスクによる投資スタイルの分類をしたものです。
iDeCoはピンクの部分に当てはまり、「元本確保型」と「投資信託型」があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
元本確保型
元本確保型の商品は、定期預金と保険です。
元本確保型商品は、リスクが少ない分、リターンも少ない商品ですが、元本割れになる確率は極めて少ない商品と言えます。
ただし、先程も提示した手数料がかかりますので、最終的に受け取る額は元本より少なくなる可能性があります。
<<【落とし穴あり】iDeCoで定期預金|メリットもあるがデメリットも・・・
投資信託型
投資信託型商品は、預けたお金を専門家が株式や債券で運用してくれる商品です。
専門家が運用してくれる商品と言えども、選ぶのは自分なので、運用成績は自己責任になりますので注意が必要です。
投資信託型商品は商品により、リスクとリターンを選べます。
一般的に、国内株式よりも海外株式、国内国債よりも海外国債、国債よりも株式の方がハイリスクハイリターンです。
また、海外が投資先の商品を選ぶと為替リスクも発生します。
もちろん、運用割合も変更できますが、投資信託初心者のうちは、ローリスクローターンの商品を選ぶことをおすすめします。
商品を選ぶ際のポイント
商品を選ぶポイントは以下のとおりです。
- 自身の投資スタイル
- 信託報酬(手数料)
- 運用成績
- 純資産総額
これらを重視し、まずは商品を選んでから、金融機関を選ぶのがおすすめです。
ただし、年月が経つと、投資スタイルが変わったり、運用成績が変わったりします。
その場合は商品を変更することはできますが、金融機関を変更することはできません。
そう考えると、ラインナップの多い金融機関を先に選んでから、商品を選ぶのもアリだと思います。
タイプ別商品の選び方
ここでは大きくわけて3つのタイプ別にわけて商品を選ぶポイントを見ていきましょう。
元本割れは絶対にイヤ!という方
元本割れは絶対嫌だという方はもちろん、「元本確保型」一択です。
ただし、手数料を加味すると受け取る額は元本以下になる可能性もあるので、多少、リターンが多い投資信託の割合を増やすのがいいでしょう。
受取額は増やしたいけど費用をかけたくないという方
受取額は増やしたいけど、費用をかけたくない方は、「インデックスファンド」をおすすめします。
「インデックスファンド」とは、株価指数などの指標に連動した運用を目指す投資信託です。
指標の目安は、日経平均株価・ダウ平均株価・債権指数・REIT(不動産投資信託)指数などがあり、ほぼ同じ銘柄で構成されるので信託報酬や手数料のコストが安いというメリットがあります。
とにかく「おまかせ」したい方
投資先や投資割合など考えるのがとにかく面倒な方は、「バランス型ファンド」をおすすめします。
「バランス型ファンド」とは、国内外の株式や債券など複数の資産や市場にバランスよく投資できる投資信託です。
メリットとしては比較的リスクが低いと言われています。
多くのリターンを望む方
多くのリターンを望む方は、外国債券や外国株の割合が多い商品を選ぶといいでしょう。
さらに言うと、先進国の株式や債券よりも新興国の株式や債券の割合が高い投資信託の方がよりリターンがあります。
iDeCoのおすすめ商品
それでは早速、おすすめ商品をご紹介していきます。
今回ご紹介するのはごくわずかです。
投資スタイルや投資できる金額は人それぞれです。
また、その投資は自己責任でダイレクトに老後資金に影響していきます。
自分自身で金融機関のHPなどでどんな商品があるか確認して下さい。
この記事では、どんなところを見ればいいかイメージがつくよう、意識して記載しています。
ひふみ年金
ひふみ年金は、「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資をする投資信託(レオス・キャピタルワークスが運用)です。
- 運用対象 :主に国内株式
- 純資産総額:56,292百万円(2021.9.24現在)
- 信託報酬 :0.836%(税込)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
eMAXIS Slimバランスは、国内や先進国ばかりではなく新興国の株式・債権・不動産の合計8つに均等に投資している商品です。
- 運用対象 :バランスインデックス
- 純資産総額:1,139.70億円(2021.9.24現在)
- 信託報酬 :0.154%(税込)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、海外(米国)の株式を主要投資対象とています。
ベンチマークをS&P500(配当込み)としてそれに連動する運用をしている投資信託です。
- 運用対象 :外国株式インデックス
- 純資産総額:6,417.32億円(2021.9.24現在)
- 信託報酬 :0.0968%(税込)
イメージがついたでしょうか?
他にもいろいろとおすすめの商品がありますのでHPで確認してみて下さいね。
おすすめの金融機関3選
おすすめの金融機関は以下のとおりです。
auアセットマネジメント
くわしく見る |
マネックス証券
くわしく見る |
松井証券
くわしく見る |
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運営管理手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
取扱商品数 | 5 | 27 | 31 | |
サポート体制 | 平日9:00~20:00 土曜9:00~17:00 |
平日9:00~20:00 土曜9:00~17:00 |
平日8:30~17:00 | |
公式HP |
それでは1つ1つ見ていきましょう。
auアセットマネジメント
- スマホ1つで申し込みや資産管理ができる
- 運用しながらPontaポイントがもらえる
au通信契約あり・・・年間1,000P
au通信契約なし・・・年間 500P - 投資スタイル別の商品説明がていねい
auアセットマネジメントの大きな特徴はPontaポイントがもらえることです。
Pontaポイントがもらえることで、手数料と相殺していると思えば、iDeCoを定期預金や生命保険で運用しても、受取金額が元本よりも少なくなるデメリットを少しカバーできます。
マネックス証券
- 低コストを中心の品ぞろえ
- サポートが充実
マネックス証券の大きな特徴は低コストの商品のラインナップが多いことです。
また、サポート体制も充実しており、投資経験がないまたは初心者の方にもおすすめです。
松井証券
- 創業100年の老舗の証券会社
- 管理画面がわかりやすい
松井証券は老舗の証券会社なので安心です。
さらに、松井証券の投資信託サービスを使うと、積み立て総額や、資産クラス別の割合も表示されるのでわかりやすく、iDeCo以外で保有している投資信託もまとめて管理できます。
まとめ:iDeCoは自己責任の年金資産運用|初心者は安心な商品・金融機関を選ぼう
将来の年金不安もあり、最近では人気のiDeCoでも、実はデメリットもたくさんあります。
老後資金を強制的に貯蓄できるiDeCoは加入しても損はないと思います。
ただし、投資初心者や今の生活で苦しい方は、iDeCoよりも「個人年金」がおすすめです。
iDeCoがいいか個人年金がいいかお悩みの方は、ぜひ、「【個人年金とiDeCo】老後資金の貯め方でおすすめなのは?|併用するのもありです」を読み、流行りやイメージだけで決断することは避けましょう。
FPに相談すると、いろいろな選択肢も見えてきます。
今では、無料で保険相談にのってくれるところがあります。
自宅で相談もできますし、自宅で相談しづらい場合は、店舗や喫茶店でも相談にのってくれるのでおすすめです。
ここではおすすめの保険相談窓口をピックアップしました。
保険見直しラボ
くわしく見る |
保険マンモス
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保険のトータル
くわしく見るプロフェッショナル |
保険ガーデン
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くわしく見るアドバイザー |
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店舗相談 | - | ○ | - | - | - |
訪問サービス | ○ | - | ○ | ○ | ○ |
オンライン相談 | ○ | - | - | - | - |
生命保険 | ○(21社) | ○(店舗による) | 派遣される FPによる |
派遣される FPによる |
派遣される FPによる |
損害保険(火災保険) | ○(11社) | - | 派遣される FPによる |
派遣される FPによる |
派遣される FPによる |
公式HP |
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保険の窓口についてはこちらの記事を参照して下さい。
大切なお金、そして老後資金。
じっくり考えて行動しましょう。