簿記3級に落ちました。どうして簡単な試験なのに受からないのか・・・。とても恥ずかしいです・・・。
確かに、簿記3級は持っていて当たり前なんていう風潮がありますよね。面接でもそんなにアピールにはならないとも言われてます。
「0」から「1」ってすごく大変なんですが、そこを乗り越えると、ぐんっと伸びるんですよね。
簿記で言うと、3級が「0」から「1」の部分なんです。
だから、実は難しいのですが、この壁を乗り越えた人にとっては、「簡単」な壁になってしまっているため、「簿記3級不合格」=「恥ずかしい」になってしまっています。
ただ、簿記3級はちょっとしたコツ(対策)でひょいっと乗り越えることがでる資格です。
本記事を読んで、原因と対策を練れば、「合格」できるので安心して下さいね。
本記事では、
- 【原因】簿記3級に落ちてしまう原因
- 【対策】簿記3級に簡単に受かる方法
を記載しています。
実践すると、
- 簿記3級に合格できる
- 簿記2級の勉強が
捗 る - 実務でも役立つ(使える簿記)
を手に入れることができます。
ただ、悲しいかな、簿記3級は試験に受かっただけでは、実際に使えるキャリアにはなりません。
そこで、本記事では、実務にすぐに使える勉強法を伝授しています。
- 簿記3級に受からないくて困っている人
- 「簡単」と言われているのに、勉強がチンプンカンプンで挫折しそうな人
- 簿記3級に意味を見出せない人
この記事を書いている人 -WRITER-
りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容をわかりやすく解説しています。その他、ブログ運営やペットについても発信しています。
・30代・経理未経験で簿記試験勉強開始
・簿記2級満点合格
・その後、税理士事務所へ就職
- 「簿記3級に不合格」でも恥ずかしくない理由は?
- 【実は簿記3級は誰でも受かる!】それでも簿記3級に落ちる人の5つの重大な落とし穴
- 【簿記3級に不合格で恥ずかしい人へ】簡単合格必勝法を解説!
- まとめ:簿記3級不合格は勉強法が間違っていただけなので恥ずかしくない!
「簿記3級に不合格」でも恥ずかしくない理由は?
「簿記3級は簡単」と言われています。それは、簿記(経理)の基礎中の基礎だから・・・。
自転車やスケートを思い出してください。
初めて自転車に乗るときやスケート靴を履いた時、ほとんどの人が転んだと思います。
何回も転んでやっと乗れる(滑れる)ようになる。
でも、1回乗れる(滑れる)ようになると曲がったりすることも簡単です。
簿記3級は、あの転んでいた頃と同じです。
できるまでが難しいですが、できてしまうと、当たり前のようにできるようになり、「簡単だ」という結論に達します。
自転車が誰でも乗れるようになる一方、簿記3級は誰でも持っている資格ではありません。
つまり、「簿記3級に不合格でも恥ずかしくない」ので安心して下さい。
簿記3級が不合格でも恥ずかしくなり理由は、
- 合格率が40~50%前後
- 時には難しい受験回がある
- たまたまミスをしてしまった
など挙げられます。
1つ1つ見ていきましょう。
簿記3級が不合格でも恥ずかしくない理由①
合格率が40~50%前後
簿記3級のネット受験の合格率です。
次章で統一試験の合格率も紹介しますが、合格率は大体40%~50%になります。
なんと、受験者のおよそ半分が落ちているという結果に!
つまり、簿記3級に落ちたからと言って恥ずかしいことではありません。
(ただし、この数字には少しカラクリがあるので次章以降説明します。)
簿記3級が不合格でも恥ずかしくない理由②
時には難しい受験回がある
上の表は、統一試験の合格率です。
簿記3級に限らず、2級、1級でも、難しい回があります。
本当なら十分受かる実力があるのに、たまたま難しい回に当たってしまったのなら、恥じる必要はありません。
実は、合格率が悪いと次の回は簡単になったりします。
逆に、合格率が高いと次の回が難しくなったりすることも。
これらの法則を利用して、受験する回を選ぶのも手ですね。
簿記3級が不合格でも恥ずかしくない理由③
たまたまミスをしてしまった
人間はミスをする動物です。
たまたまミスが続いてしまうと、簿記3級は受かりません。
ミスをしてしまう原因に、知識不足・体調不良・緊張・集中力の欠如がありますが、これらを克服することで、簿記3級のミスは簡単に防げます。
特に、知識不足や集中力の欠如は、本記事の「対策」の章を実践すれば簡単に克服できるので、ぜひ、最後まで読み進めてみて下さい。
【実は簿記3級は誰でも受かる!】それでも簿記3級に落ちる人の5つの重大な落とし穴
前章で自転車の話をしましたが、実は、簿記3級は自転車のように練習(勉強)すれば、誰でも受かる資格です。
そんな簿記3級に受からない人は、学力(頭の良さ)ではなく、考え方が間違っているだけです。
そこで、本章では、その間違った考え方をピックアップしました。
- 「簡単」という風潮を信じ込みなめてかかってしまった
- 勉強時間が足りていない
- 簿記の仕組みを理解せず丸暗記している
- 試験慣れしていない
- 合格が「目的」になってしまっている
1つ1つ簡単に解説します。
簿記3級に不合格になる原因①
「簡単」といいう風潮を信じ込みなめてかかってしまった
不合格になる最大の原因は「なめてかかる」ことです。
いくら簡単とは言え、資格試験。
経理経験者ならまだしも、未経験の人が簡単に受かるハズもなく・・・。
合格率が40%~50%しかなく、受験者の半分以上が落ちていますが、実は、この数字、なめた人が多い表れでもあります。
「簡単」となめてかかり、勉強不足で受けている人が多く、このような数字になっています。
簿記3級は「勉強さえすれば誰もが合格できる資格」と考えを改め、正しい行動をすれば必ず受かる資格です。
簿記3級に不合格になる原因②
勉強時間が足りていない
「簡単」となめているので、勉強時間を確保しません。
自転車にのるのも、自動車を運転するのにも、練習の時間は必須ですよね。
簿記3級の必要勉強時間は、独学で100~150時間、通信、通学で50~100時間と言われています。
100時間だとして、毎日かかさず2時間勉強したとしても、50日はかかります。
ネット上では、「1ヶ月で合格する秘訣!」みたいなのもありますが、地頭がよほど良いか、経験者でなければ無理です。
また、「短期間必勝法」に頼ると基礎が
「簡単」と言われる資格も、ささっと合格のテクニックを身に付けるより、きちんと勉強時間を確保することの方が合格への早道です。
簿記3級に不合格になる原因③
簿記の仕組みを理解せず丸暗記している
簿記3級は丸暗記でも受かってしまう資格です。
コツさえ掴めば、パズルのような感覚でも受かってしまいます。
ただし、丸暗記はミスに気づけないばかりでなく、緊張した試験会場で頭が真っ白になれば、問題が全く解けなくなり危険です。
簿記3級に不合格になる原因④
試験慣れしていない
資格試験は試験慣れが合格を左右することもあります。
「場慣れ」はもちろんですが、「時間配分」や「解き方」「ミスの防ぎ方」「見直しの仕方」など、テクニックがある方が合格率が高まります。
勉強をせず、受験テクニックに走るのは本末転倒ですが、ある一定程度のテクニックは必要です。
簿記3級に不合格になる原因⑤
合格が「目的」になってしまっている
簿記3級取得は、あくまで、上位資格や就職への「手段」です。
簿記3級取得が「目的」になってしまっている人は、テクニックや効率を求めすぎて、結果、勉強時間を作らず、安易に丸暗記してしまいます。
そう、意図せず、今まで見てきた「不合格になる落とし穴」に自ら入ってしまう状態です。
次章で、簿記3級が「手段」になる勉強法を紹介しています。
【簿記3級に不合格で恥ずかしい人へ】簡単合格必勝法を解説!
それでは、早速、簿記3級に簡単に合格できる必勝法を解説していきます。
- 落ちた原因をピックアップ
- 勉強法を1から見直す
- 「暗記」はNG|「理解」に重点を置く
- 目・耳・手をフル活用
- アウトプットも大切に
簿記3級は、地頭の良さに関係なく、誰でも合格できる資格です。
落ちてしまった人は、ただ単に勉強方法が間違っていただけなんです。
何度も落ちている人もこの手順を踏めば、びっくりするくらい実力が付き、次回の簿記3級の試験は合格間違いなし!
それでは1つ1つ見ていきましょう。
簿記3級に合格する方法①
落ちた原因をピックアップ
まずは、落ちた原因をピックアップしましょう。
何でもいいので箇条書きして下さい。
次はどういう行動をとるべきかの判断基準になります。
基礎からやり直した方がいい人
下記に1つでも該当してしまう人は、そもそも簿記3級の知識が定着していない人です。
簿記3級がきちんと身についている人は、下記理由で落ちることはありません。
1つでも当てはまる人は、もう一度、基礎から勉強しましょう。
- そもそも一か八かで受験した
- 試験を受けた感触が受かるかどうか微妙だった
- 勉強時間を十分に取っていなかった
- 何で落ちたかわからない
簿記3級にまぐれで合格しても、簿記2級などの次の上位資格で必ずつまずきます。
自転車の例でいうと、自転車にうまく乗りこなせていないのに、公道で走るようなもの。
たまたま受かった人は、たまたま事故に合わなかっただけの人です。
簿記3級は自転車に乗るように自然に問題が解けるようになる必要があります。
そのため、これらの1つでも当てはまってしまった人は、基礎から学び直しましょう!
基礎をきちんと定着させると、簿記2級やその他の上位資格にも早く合格することができますよ。
アウトプットを中心に学習すればいい人
下記に当てはまる人は、アプトプットを中心に勉強しましょう。
- 受かる自信があったのに難しい回に当たってしまった
- ケアレスミスが多かった
ただし、本当に理解していたら、難しい回に当たっても受かります。
ケアレスミスも気が付いたでしょう。
このような理由から、時間が取れれば、基礎からもう一度、勉強するとこの後の簿記2級試験には受かりやすくなるのでおすすめです。
時間がない人は、とにかく、アウトプットをして、試験慣れ、ミス防止対策を練りましょう。
簿記3級に合格する方法②
勉強法を1から見直す
落ちた原因を洗い出したら、勉強法を1から見直しましょう。
何度も落ちている人は、今のままの勉強法では時間ばかり取られてムダです。
いっそのこと、勉強方法をガラッと変えてみましょう。
例えば、独学で受からない人は、通信講座や通学講座に変えることをおすすめします。
独学は費用は安いですが、どうしてもポイントがわかりづらく、資格取得に時間がかかります。
また、簿記3級は基礎中の基礎なので、きちんとした知識を付ける必要があります。
簿記や経理経験者でない人が、独学で基礎やポイントをきちんとマスターするのは難しいでしょう。
逆に、経理経験者や、地頭が良くただ単に勉強時間が足りなかっただけの人は、独学でもOKです。
資格取得は自分の今の状態にマッチした方法を選択することが合格の秘訣です。
簿記3級向けの講座をピックアップしました。
ユーキャン
くわしく見る |
オンスク
くわしく見る |
スタディング
くわしく見る |
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受講料 | 39,000円 (分割:3,300×12回) |
サブスク1,480円(ウケホーダイの場合) 3ヶ月学習で4,440円 |
3,850円(一括のみ) |
クーポン (割引) |
あり(公式で要確認) | なし | あり(公式で要確認) |
受講方式 | 通信添削・動画視聴など | 動画講義 | 動画講義 |
テキスト | あり(本) | あり(web) ダウンロードも可 |
あり(web) 印刷も可 |
問題集 | あり(本) | あり(web) | あり(web) |
特徴 | ・紙のテキストと動画両方で学習可能 ・テキストはマンガと図解イラスト豊富 ・問題集も紙ベースなので解きやすい ・スマホアプリで学習進捗や管理あり |
・すべてWEBで完結 ・学習管理機能あり ・月額料金制なので学習が早く終わればその分節約可能 ・簿記以外の講座も追加料金なしで受講可能 |
・すべてWEBで完結 ・学習管理機能あり ・苦手分野を集中的に学ぶ機能も充実 ・合格祝金制度あり |
公式HP | ユーキャンの簿記3級講座 | オンスク.JPの受けホーダイ | スタディングの簿記講座 |
簿記3級は、通信講座くらいでも受かります。
ただし、講座選びは、できるだけ、WEB講座があるもの、そして、紙ベースの教材があるものがいいでしょう。
WEB講座は要点がまとめられていて、本を読んだけの勉強法よりも知識が定着します。
さらに、PCやスマホがあれば、どこでも閲覧可能なので、電車に乗っているスキマ時間にも勉強できて◎。
一方、画面で見ているだけよりも、紙の本が手元にあった方が、実は閲覧性もあり、頭にも定着性があります。(参考:「電子書籍」と「紙の本」どっちがいいか 脳科学の専門家の見解 | FRIDAYデジタル)
「WEB講座」と「本を読む」という行為の両方のメリットを活かすには、ユーキャンの簿記3級講座がいいでしょう。
WEB講座もあり、紙の教材もある。そして、新機能のデジタルツールで学習計画も立ててくれるので、簿記3級に何回も落ちている人におすすめです。
一方で、合格まで、あともうちょっとという人は、わずか、3,850円で学べるスタディングがおすすめです。
ただし、スタディングは、紙のテキストがないため、基礎がわかっていない人は値段だけで決めるのは危険です。
簿記3級に合格する方法③
「暗記」はNG|「理解」に重点を置く
簿記3級は暗記で受かると思っている人が多いですが、実は、理解することが一番の近道です。
「理解」すると、ミスが少なくなります。
ミスが多い人、ミスをしても気が付かない人は、簿記を理解していない人に多いんです。
さらに、「理解」に重点をおけば応用力も付き、上位資格である簿記2級の勉強も取得しやすくなりますのでおすすめです。
簿記3級に合格する方法④
目・耳・手をフル活用
簿記3級の合格の秘訣は、丸暗記ではなく、「理解と反復」です。
「目」だけでなく「耳」を使うと、倍速的に理解が早まります。
独学はどうしても「目」だけの情報に頼ってしまいます。
さらに、勉強したにも関わらず落ちてしまう人は、ポイントも押さえられていないと考えられ、同じやり方では、時間をかけた割には結果がついてきません。
そこで、活用したいのが「耳」です。
講義を聴く(受ける)ことで、「耳」からの情報も入り、さらにはポイントも押さえられます。
加えて、「手」を使うと完璧です。
実際に手を動かしながら勉強すると理解が深まるので、学習したことをざっとまとめてみるのもいいでしょう。
ただし、あくまでも「ざっと」です。
きれいにまとめようとしてしまう人も多いですが、時間のムダなのでやめましょう。
簿記3級に合格する方法⑤
アウトプットも大切に
1つの知識を得たら、必ず問題を解きましょう、
頭の中だけで理解したことは、アウトプットできないことがあります。
本当に理解できているか必ず、単元ごとにアウトプットしましょう。
一通り学習が終わったら、必ず、総合問題も解いてください。
「各論点」は答えられるが、「総合問題」になると全く解けないという人もいます。
さらに、試験前は、予想問題を解きまくりましょう。
予想問題は、ただ単に解くだけでなく、試験の時にどういう時間配分をするかなど対策を練るための練習だと思ってください。
今回お伝えした勉強法は「簿記3級の裏ワザ」にも詳しく記載されているので、合わせてチェックしてみましょう。
まとめ:簿記3級不合格は勉強法が間違っていただけなので恥ずかしくない!
簿記3級は、自転車に乗るようなもので、誰でも受かる資格です。
その為、簿記3級を受けずにいきなり簿記2級にチャレンジする人もいます。
【関連記事】いきなり簿記2級(3級飛ばし)はアリ?|可能だが意外な落とし穴も!
だからこそ、落ちると「恥ずかしい」という気持ちになりますが、恥ずかしがる必要はありません。
簿記3級に落ちる人は勉強法が間違っていただけの話です。
逆を言えば、勉強法さえ合っていれば合格できる資格なので、あきらめないでください。
簿記3級の合格の秘訣は以下のとおりです。
- 落ちた原因をピックアップ
- 勉強法を1から見直す
- 「暗記」はNG|「理解」に重点を置く
- 目・耳・手をフル活用
- アウトプットも大切に
独学で何度も落ちている人は、通信講座を検討してみましょう。
受講料はちょっと高いですが、目で見るWEB講座や、手を動かせるテキストがあるユーキャンの簿記3級講座は、効率的に勉強できるので、合格への近道です。
一方で、「合格まであともうちょっと」という人は、わずか、3,850円で学べるスタディングがおすすめです。
ただし、スタディングは、紙のテキストがないため、基礎がわかっていない人は値段だけで決めるのはやめましょう!
簿記3級を取れば、会計事務所のパートやアルバイトにも応募できる場合があります。
さらに上位資格の簿記2級をとれば、未経験でも経理の道が開けます。
「簿記3級は簡単で意味がない」と言われることもありますが、経理系の上級資格の登竜門です。
【関連記事】「簿記3級は意味ない」は大間違い!|理由と活かせる仕事を解説
だからこそ、じっくり理解して学習することが、上位格資格取得の早道にもなります。
簿記3級に落ちてしまった人は、恥じる時間があったら、「じっくり学べるチャンスだ!」と前向きに少しでも早く再スタートを切りましょう!