税理士さんから顧問契約を解除されました。
実は前にも断られたことがあります。
どうしてでしょうか?
この記事ではこんなお悩みを解決します。
私は複数の税理士事務所に勤めていましたが、税理士から顧問契約を断った方はいませんでした。
ですが、逆に、「税理士さんから契約を切られて困っています。」というお客様は年に数人いらっしゃいました。
そのほとんどの方が、何度も断られているとのこと。
実は、税理士はほとんど自分から顧問契約を切りません。
つまり、税理士が顧客に顧問契約の解除を伝えるときは相当な決意の元で告げています。
税理士に断られる人はすべてと言っていいほど、ある共通した特徴があります。
そして断られる方は何度も断られて、本当に困っている方が多いです。
また、残念なことに、何度も税理士に断られる方は税務調査も入りやすい傾向があります。
本記事では、税理士に断られる理由を理解し、税理士と上手くやっていく方法、さらには新しい税理士の探し方をご紹介します。
実は税理士さんと上手く付き合うとメリットも多いんです。
税理士と長いお付き合いができれば、
- 作業時間が短縮される
- 打合せ時間が短縮される
- 節税効果があがる
- 税務調査の確率が下がる
- そもそも税理士を探す手間が省ける
と、メリットが多くあります。
そのメリットを理解すれば税理士さんから有益な情報をもらえたり、節税もできるといいことづくめなんです。
- 税理士が顧客を断る理由
- 税理士と上手く付き合うメリット
- 新しい税理士の探し方
この記事を書いている人 -WRITER-
りん:FP(元税理士事務所勤務)
税金や社会保険などのわかりづらい内容を、できるだけわかりやすく説明しています。その他、アラフォーからチャレンジしているブログ運営や、ペットについても発信しています。
- 【税理士から顧問契約を解除された!】税理士が顧客を断る5つの理由は?
- 税理士から顧問契約を断られない方法
- 新しい税理士の探し方
- まとめ:税理士に契約解除されることが続く人もほんの少し行動を変えるだけで税理士さんと長い付き合いができる
【税理士から顧問契約を解除された!】税理士が顧客を断る5つの理由は?
税理士は顧問契約を断れば、その分、収入が減ります。
それ以上に、税理士は「自分が顧問契約を解除してしまったら、きっと困るだろう」という思い(プロ意識)もあり、「契約解除」という決断をするときは、もうどうすることもできない状態のときです。
契約を切られる方はどこの税理士事務所に行っても契約を切られることが多いです。
つまり、同じ過ちをしているのです。
もちろん、税理士にすべて合わせる必要はありませんが、今回ご紹介する行動を少しでも改善し、税理士に協力してみて下さい。
すると、顧問契約を解除されないばかりか、節税効果抜群になり、結果、手元にお金が残り、税理士を探す手間も省けて一石二鳥です。
- 資料をなかなか提出してくれない
- 連絡が取れない・ドタキャンが多い
- 納税意識が極端に少ない
- 顧問料の値下げ交渉ばかりしてくる
- 話を聞かない
税理士が顧客を断る理由順です。
ここではその内容(背景)と改善すると見えるメリットを記載しました。
理由①
資料をなかなか提出してくれない
- 決算に必要な資料
- 税理士側からお願いした資料
を期日の直前に出すのはNGです。
申告期限は一般企業の納期と違い、期限を過ぎると「無申告」という名の法律違反になり青色申告などの特典が受けられなくなる危険性があります。
そんな中、資料を1週間前とか、ひどい人は前日に持ってくる方がいます。
それでも税理士は何とか間に合わせます。
間に合うことがわかると、「なんとかやってくれるもんなんだ」と思い、どんどん資料提出が遅くなる人も・・・。
顧客があなた1人であればなんとかなりますが、期限までに申告しなければならない顧客は多数います。
税理士やその事務所の事務員は深夜まで残業して、何とか形にしなければなりません。
労働環境が悪くなると、優秀な事務員も辞めていってしまいます。
そうなると、究極の選択をするしかありません。
税理士はなんとか役に立ちたいと思いつつも、他のお客や事務員を守るために、顧問契約を解除する選択をするしかなくなります。
もちろん、皆さんお忙しいのも重々承知しています。
ですが、少し提出が早いだけでも、
- 節税対策を練ってもらえる
- より節税対策を練った申告書を作ってもらえる
などの顧客側のメリットもあります。
最適な税金対策を練ることができるのは決算の3ヶ月前くらいです。
決算直前期にできる税金対策は数が限られます。
ましては、決算が終わって申告期限ギリギリでは何も手立てを打てません。
なるべく早く資料を渡して色々と対策を練ってもらった方が得策です。
理由②
連絡が取れない・ドタキャンが多い
会計処理中や決算を組むに当たって、顧客に確認したい事項も必ず出てきます。
その際、連絡が取れなかったり、取れたとしてもなかなか回答がもらえなかったりすると、そこで作業が止まってしまいます。
特に決算を組むときは全体を見て組みますので、返事をもらえないと先に進めないことが多いのが現状です。
本業で忙しくしているとついつい後回しになってしまいますが、是非、早めに対応してあげましょう。
回答が早いとその分、税金対策もとれることも多いので、選択肢の幅が広まり、納得のいく申告書を作ることができます。
理由③
納税意識が極端に少ない
税金は誰だって納めたくありません。
私も嫌です。
税理士は顧客の味方ですが、国家資格を所有してお仕事している関係上、脱税行為はできません。
そこで、税理士はできうる限りの節税対策を施します。
とは言え、所得が多ければ、それなりの税金を払うことに・・・。
「税金を納める」ことを極端に嫌がる人がいます。
その言い分を実行すれば「脱税」行為になることも。
税金を払わないと会社は大きくなりません。
なぜなら黒字にならないと純資産が増えないからです。
黒字になればなるほど税金は増えますが、純資産も同時に増えます。
税理士はその増えてしまう税金を合法かつ最大限に抑える対策を講じます。
「納税はしたくない」という考えではなく、「納税は最小限にとどめる」という思考になれば、税理士との連携でより節税対策をすることができます。
無理強いして、脱税まがいの処理をするよう依頼すれば、税理士も顧問契約解除せざるをえなくなります。
理由④
顧問料の値下げ交渉ばかりしてくる
顧客の中には、「業績が悪いから」とか「仕訳量が最近少ないから」と言った理由で毎月の顧問料の値下げ交渉を提案してくる方がいます。
顧問料にはアドバイス料なども含まれているので、「仕訳数が減った」という理由ではそんなに下げられません。
「業績が悪いから」と言われると気持ちもわかりますが、そういった方に限って業績が良くなっても顧問料を上げる提案はしてこないでしょう。
もし、顧問料に納得がいかないようであれば、再度契約(依頼内容)を確認し、適切な顧問料を模索して下さい。
それでも顧問料がムダだと思うなら、(契約の範囲内で)税理士を最大限活用しましょう。
税理士の活用方法は節税対策の相談をするなど色々とあります。
それでも納得がいかないようであれば、税理士を新しく探すことで顧問料を下げましょう。
そもそも高い単価の税理士さんの顧問料を下げてもサービスの低下が起きるだけです。
それよりも、もともと単価の低い税理士さんに依頼する方がいいでしょう。
理由⑤
話を聞かない
税理士が問題を指摘しても、聞き流す方や自分のやり方を押し通す方も要注意です。
重大な問題を予見すると税理士がアドバイスを行うこともあります。
そのアドバイスを聞くか聞かないかは経営判断ですが、全く考えずスルーする人もいます。
このように、コミュニケーションが取れない状態が「キケン」だと判断すれば、国家資格で仕事をしている以上、契約解除せざるを得ません。
税理士から顧問契約を断られない方法
税理士が顧客を断る理由を見ると、ほとんどがマナーの範囲ですよね。
本業が忙しいと、どうしても対応がおざなりになってしまいますが、「最低限のマナーを守る」だけで、税理士から契約解除を申し出ることはありません。
税理士が苦渋の選択で顧問契約解除を決意する理由は大きく分けると2つ。
- 資料の提出が遅い
- 脱税まがいの申告書の作成要求ばかりしてくる
です。
最低限、この2つだけは改善する努力をすれば契約解除にまで発展しない可能性が高いです。
税理士をコロコロ変えている方は、どんなに取り繕っても、決算書や申告書の内容を見ると、「あ~、この人はいろいろな税理士から契約解除されてうちに来たんだな。」とすぐわかります。
税務署もすぐわかります。
なぜなら、数字に違和感が出てしまうからです。
数字に違和感が出れば、税務署は「脱税」を疑います。
そうならないためにも、1人の税理士さんに少しでも長く顧問をしてもらえるよう、努力することも必要になります。
新しい税理士の探し方
新しい税理士を探すのは大変ですよね。
そもそもネットで探すにも限界があります。
税理士はネット以外にも探し方がいろいろとあります。
主な探し方としては
- (近所の税理士を)自分で探す
- インタネットで探す
- 知合いに紹介してもらう
- 税理士紹介会社で探す
- (市区町村の税務相談や商工会議所などの)無料相談に行く
- セミナーに参加する
です。
【関連記事】【税理士の探し方がわからない人必見】押さえるべきポイントと探し方を伝授!
いろいろな税理士に断られている方は、その中でも4番目の「税理士紹介会社で探す」のが一番です。
税理士紹介会社には多くの税理士が登録しているので、いろいろな税理士さんとマッチングしてくれます。
探す手間が省けますね。
簡単に、しかも安く税理士を探すには下記サイトが効率的です。
紹介される税理士は全て面談により厳しい審査(経験・知識・人柄)に合格済み
さらにHPが充実しているので一見の価値あり!(不安も解消されます)
<<口コミはこちら
<<詳しくは税理士紹介エージェント公式HP へ
登録税理士全国6,400名以上で、上場企業が運営している紹介会社なので安心!
>>口コミはこちら
>>詳しくは税理士ドットコム公式HP へ
税理士も税理士を探している人も満足度が高い紹介会社
今なら1万円の商品券がもらえる!
<<口コミはこちら
<<詳しくは税理士紹介ラボ公式HP へ
所属税理士には独自の登録審査がある紹介会社
<<口コミはこちら
<<詳しくは税理士紹介ネットワーク公式HP へ
2~3か所に登録して税理士事務所を選ぶのがおすすめです。
【関連記事】税理士紹介サイトを比較|無料でぴったりの税理士が見つかるおすすめサイトは?
その中でも、税理士紹介エージェントは厳選された税理士さんを紹介してくれるのでおすすめです。
ですが、厳選されている分、登録税理士数が少ないというデメリットも・・・。
特に、新幹線が通っていないような地方の方は、登録者数NO.1の税理士ドットコムがおすすめです。
おすすめの税理士紹介会社については下記で記事にしています。
ぜひ、こういったサービスをどんどん併用して活用し、いい出会いを見つけてくださいね。
まとめ:税理士に契約解除されることが続く人もほんの少し行動を変えるだけで税理士さんと長い付き合いができる
税理士に顧問契約を断られる人も、ちょっとした行動の変化で、税理士さんと長いお付き合いができるようになります。
税理士と長いお付き合いができれば、
- 作業時間が短縮される
- 打合せ時間が短縮される
- 節税効果があがる
- 税務調査の確率が下がる
- そもそも税理士を探す手間が省ける
と、メリットが多いです。
税理士さんを探す時、税理士さんに事業内容を話す時、決算の相談など意外に打合せ時間がかかります。
かかりつけ医同様、付き合いの長い税理士さんであれば、そういった打合せ時間の短縮になり、結果、本業に時間を割くことができます。
税理士さんとの資料や質問のやりとりは面倒ですが、税理士さんがコロコロ変わるよりも数倍メリットがあります。
1つでもいいので、「顧客を断る理由」の行動を見直ししてみてはいかがでしょうか。
- 【確定申告めんどくさい・・・】あるある10選|効率的に申告書を作成できる対策あり!
- 【確定申告しないとばれる?】無申告がばれる原因8選|副業(アルバイト)はいくらからバレる?
- 【確定申告を適当にしても大丈夫?】適当でOKなケース・悲惨な結末を迎えるケース
- 法人決算は税理士なしでもできる?|自分で申告するメリット・デメリットも解説
- 個人事業主がわざと赤字で申告するとどうなる?|副業の場合はメリットあるもデメリットだらけ( ゚Д゚)
- 【マジむかつく!】税理士は性格悪いし変わり者ばかり?|態度が悪い税理士の対処法
- 【開業freee(フリー)にもデメリットあり?】評判(口コミ)や失敗しない作成方法も記載